なびの洋裁教室ブログ

自由に簡単にお洋服を作りたい!お気に入りの生地がカタチになっていくワクワク感を体験してくださいね。

CHINA備忘録⑯食糧事情

f:id:navistyle:20181201214242j:plain

               りんごを買うNAVI小さい子は鄭星さんの子供苗苗(ミャオミャオ)

 

こんにちは!

 

 

 

本日は中国での食べ物のお話です。

 

中国のあいさつは「ご飯食べた?」なので

皆さま方のごはんに対する情熱には並々ならぬものがあります。

多分、一日中食べ物のことを考えています。

 

ところが、

雲陽には食材が少ない!

野菜は季節のモノのみ。

その季節に採れる数種類の野菜を食べ続けます。

冬は大根と白菜。夏は冬瓜といんげん。水分補給は西瓜。

中国料理にかかせないのがネギとにんにくと生姜です。

これは年中あります。

運が良ければ、りんごなど果物もあります。

都市部ではライチとか甘い瓜とか、梨とか桃とか、

美味しいものが売っていますが、

残念ながら雲陽ではお目にかかれません。

 

 

 

お肉は年中あるのが豚肉です。

中国でお肉と言えば豚肉をさします。

中国の国民肉ですね。

牛肉は冬場に運が良ければ、遭遇します。

でも、ないものと思った方がよいです。

しかも硬くてまずい。

f:id:navistyle:20181201220350j:plain

                                   牛を解体している場面に遭遇。

                            大きいです。はっきり言って気持ち悪いです。

                 でも、命をいただく、という実感を覚えます。(中国人にはない感覚)

 

鶏肉は前に書いたように、生きた鶏を買って、

〆てもらって自力で解体します。

硬くて食べるところが少なかったので、

1回しか買いませんでした。

なので、普段は鶏肉と牛肉は食べることができません。

 

調味料は中国版のしょっぱい醤油、砂糖、塩、酢は

普通に買えます。

味噌は中国版のいろいろな種類がありますが、

ちょっと使いこなせなくて、あまり使いませんでした。

ケチャップはありますが、マヨネーズはありません。

油は大豆を持っていくと絞ってくれました。

落花生油が主流でしたが、NAVIはあまり好きじゃなかったな。

油は高いものなので、ボンビーな人は豚肉の脂身を安く買っていました。

現地人は料理に使う油の量が日本人の3~4倍でびっくりします。

欲しい調味料などは北京の輸入食料スーパーで買い出ししていました。

 

 

飲み物は水は飲めないので、基本ミネラルウォーターか、

ちょっと茶色い水道水を煮沸して飲みます。

水道水はどうも浄水されていなくて

直接川から引いているようでして、

溜めておくと虫が湧くのです。

恐いですが、住んでいると慣れます。

 

感覚で言うと…

日本の食材選択指数が100とすると、北京は…どうですかね、

50、と言いたいところですが、

西洋系の食材が圧倒的に少ないので、

一般50、西洋モノ5、という感じです。

これが北京で、

雲陽はその10分の1です。

西洋モノで買える物はコーラとケチャップのみ。

と言っても過言ではありません。

 

でも、これは日本が如何にアメリカなど西洋文明に侵されているか、

を知ることになりました。

 

西洋モノの食べ物で恋しかったのは、

お菓子が…お菓子がない!

パンもクッキーもケーキも、

食べたいお菓子がなかったなぁ。

NAVIはそれほどお菓子を食べたいほうではありませんが、

雲陽ではお菓子が恋しくて恋しくて。

ついに

日本からお菓子作りの雑誌を送ってもらって、

なんとか現地の材料を駆使して

生まれて初めてお菓子作りを始めたのであります。

ただ、バター、マーガリンのたぐいが手に入らないので、

普通の食料油を使ったり、

北京で調達したピーナッツバターを使ったり。

クッキーやブラウニーなど焼き菓子を作っていました。

スポンジケーキまで作りました!

 

 

普段は3食とも自炊です。

ある日の夕食はこんな感じです。

f:id:navistyle:20181201214957j:plain

餃子を作った日みたいですね。

青菜の炒め物とオムレツ、それと何らかのゼリーのようなものを作ったようです。

寒天やゼラチンは無かったと思うので、

涼皮という寒天みたいな料理に使う緑豆で作ったのかな?

忘れてしまいました。

フルーツは瓶詰がけっこう売っていて、よく買ったような気がします。

 

 

この日は

骨付きバラ肉が手に入ったようです。

f:id:navistyle:20181201215723j:plain

電気トースターとオーブンの中間みたいな機器があって、

重宝しました。

これでパンやお菓子を焼いたり、このようなお肉を焼いたり。

 

 

作っていた料理は和食と中華の中間みたいな感じです。

それまで生きてきた知識と経験を総動員させて

食事を作りました。

 

例えば、とんかつが食べたい!とします。

必要な食材は、

豚肉・・・〇

小麦粉・・〇

たまご・・〇

パン粉・・×

揚げ油・・〇

キャベツ・〇

ソースはケチャップ

 

お~  なかなか材料揃ってる、とお思いでしょうが、

パン粉が無いのです。

パンもありません。

 

そこでどうするか。

 

パンを焼いてパン粉を作るのであります。

 

ここでのパンは味にこだわらないので、

シンプルに小麦粉に肉まん用の発酵粉でふくらませてパンを焼きます。

それをおろし金でおろすのですが、

中国にはおろし金がありません。

少なくともNAVIは見たことがありません。

 

そこで

空き缶の底に内側から釘で穴を細かく開けていきます。

そうするとギザギザが現れます。

これをおろし金として使います。

便利ですが、すぐに錆びてしまうので長持ちしないのが残念。

 

 

手間暇かけて出来たパン粉。

このように、少しづつ食べ物の原点を教えてもらうのでありました。

 

 

 

中国と言えば食。

お話しはつきませんが、

 

今回は日常の食について書かせていただきました。

たぶん、また何回も書くかも。

 

 

 

 

では。

本日もありがとうございました🍞