夏のお嬢さんワンピース①
まだまだ暑いですね。
8月に入ると、NAVI的には初秋ものに
関心が移ってしまうのですが、
実際はまだ手元に夏生地がわんさか。
早くカタチにしなければ!
ということで、今回はさわやかギンガムのワンピースです。
薄い生地ですので透けます。
スカート部分のみに裏地を付けることにしました。
今回のパターンはウエスト切り替えがないので、
ウエストで裏地をたたきます。
そしてゴムを入れて、ウエストを安定させます。
ホームソーイングですので、
裏地用パターンは作らず、
表地からとって、裁断します。
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ここで少し裏地のお話です。
裏地は必ずしも表地と同じにする必要はありません。
デザインによっては、
裏地でボリュームが出ないよう、カットしたり、
表地がギャザーなら裏地はタックにしたりします。
スカートなら、裏地巾120㎝でしたら
なるべくひと丈で作るとお得です。
裏地巾は約90㎝と120㎝巾がありますが、
使いやすいのは断然120㎝巾です。
なぜ120㎝巾なのか?
(NAVIの見解ですが)
裏地が一番使われるアイテムはスカートと思います。
スカートの裾巾はひざでだいたい120㎝あれば
スリットを入れなくても歩けると言われています。
タイトスカートなら120㎝ひと丈でほとんど問題ありません。
では分量のあるギャザーや、特に裾巾のあるフレアーならどうするのか?
ですね。
デザイン的に裏地の役目が特になければ、
これもひと丈で大丈夫です。
ただ、
表地と裏地の分量差が多きすぎると、
バランスや着心地が違ってくるので、
一概には言えないですが、
大抵は脇にスリットを入れることによって
裏地の分量は少なくて大丈夫なのです。
とは言え、今回はスカート部分が表地と同じ分量です。
なぜでしょうか?
それは、身頃の途中で表地と裏地が縫われるからです。
同寸でなければならないわけではありませんが、
同寸の方が楽で簡単だからです。
かぶりである、という理由もあります。
やっぱり、かぶりのばあいは
身頃のバスト~ヒップの寸法は100㎝以上欲しいところです。
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では制作に入って行きましょう。
格子ですが、8㎜ほどなので脇は合わせないことにします。
生地は110巾で2.5mで、
ワンピース丈が115㎝+ウエストブラウジング分5㎝がかかります。
スカート裾には断ち切り17㎝のフリルが生地巾いっぱい3枚分をとって、
けっこうギリギリでありました。
ウエスト部分に裏地を縫い付けるので、
ここのしるしはきりじつけにします。
しろも2本どりでおおまかに縫って行きます。
長ーくとちょこっとを繰り返します。
長い方の真ん中をブチブチ切ります。
そーっとパターンをはずします。
生地の間の糸を切ります。
長い糸を切ります。
しるし付けはこれで終了です。
ポイントのきりじつけはよくやりますが、
これは久~~しぶりです。
昔は全部の縫い代にコレをやったものでありました(ご苦労様!)
洋裁の方法も変わるものです。
今では縫い代付きパターンは当たり前ですが、
昔はついてなかったですもんね。
思い出にひたりながら、縫製にはいっていきますね。
衿ぐりはバイヤス始末なので、
バイヤス布をつなげて、アイロンで2重にします。
最初にウエストリボンを縫ってしまいましょう。
真ん中あたりに返し口を縫い残して、ぐるりを縫います。
表に返してコバステッチをかけます。
次は裏地です。
脇を縫います。今回はきせをかけずに1㎝で縫ってロックします。
裾は1.5cmの三つ折りです。
ウエスト縫い代をアイロンで折っておきます。
さあ、本体縫い前の準備が出来ました。
最初に細かなものはまとめて準備したり縫っておくと、
後がスムーズに縫うことが出来ますよ。
続きは次回に…。
***本日のビスコーニュ***
ギンガムとバラ。
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では。
本日もありがとうございました🌠