なびの洋裁教室ブログ

自由に簡単にお洋服を作りたい!お気に入りの生地がカタチになっていくワクワク感を体験してくださいね。

入園入学グッズレッスン②ーキルティング素材のパターンと裁断。

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こんにちは!

 

 

入園入学グッズのレッスンの②です。

 

本日はパターンと生地の裁断のお話です。

 

レッスンバッグから作って行きますが、

素材がキルティング生地か、

ふつうのオックスなどの生地か、

で作り方もパターンも違ってきます。

 

本日は一番よく利用されるキルティング生地の

パターンと裁断方法をレッスンしましょう。

 

まずはパターンです。

サイズは縦30㎝、横幅40㎝の標準サイズです。

もうひとまわり大きい場合は縦35㎝×横幅45㎝ですと

小学校高学年にぴったりでしょう。

 

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上履き入れも同時に裁断するので

上履き入れのパターンも一緒に作っておくと良いでしょう。

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考え方としてはそれぞれの上がり寸法に縫い代を付けます。

縫い代はバッグ口は3㎝、

接ぎ合わせは縫い代を割る場合は1.5cm、

片倒しは1.0cmで良いでしょう。

 

別布を切り替える場合は底から10㎝が標準です。

デザインによって変えていただいてもOKです。

その場合は底は輪にして接がないで続けたほうが良いでしょう。

 

パターンには接ぐ場合やポケットなどの情報も書いてありますが、

必要な場合に参考にしてください。

 

縫い代の付け方は生地の柄によって変わってきます。

 

<方向性のない生地の場合>

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このようにどこから見ても大丈夫なプリントのことですね。

無地やギンガム、水玉などもそうですね。

 

このような生地の場合は底を接がないで続きにします。

これを底を輪にする、と言います。

二重半丸が「輪」の記号になります。◎の半分です。

生地の取り方はこのようになります。     (スクールバッグ→レッスンバッグ)

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キルティングの生地巾は110より狭い場合が多いです。

だいたい100㎝から105くらいでしょうか。

底を輪にして続けてとるとこんな感じになります。

 

 

 

<方向性のある生地の場合>

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このように一方の向きで並んだりしている生地は

底を輪にすると後ろ面の向きが逆さまになってしまいます。

 

この場合は前後ろ生地を別に裁断します。

(横脇で続けても可です。)

今回はわかりやすいように別断ちします。

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               (スクールバッグ→レッスンバッグ)

 

<ボーダー生地>

よくあるのがパネル柄やボーダーになっている生地ですね。

かわいい柄がたくさんあります。

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こういうボーダー柄などは、

メインの柄が生地の両耳側にあったりして、

裁断には注意が必要です。

 

このサンプルも両耳側のボーダー柄です。

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こちらの生地は50㎝のカットクロスでした。

レッスンバッグと上履き入れがギリギリで取れるのですが、

模様の出方では贅沢ができません。

このような裁断となりまして、

結果、後ろ側はボーダー柄ではなく、真ん中のプリント柄のみとなりました。

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上下が耳でボーダー柄になっています。  後ろ側はシンプルになりました。

 

前側後ろ側すべてにボーダー柄を入れたい場合は、

70㎝は必要となります。

カットクロスではなく、カットしてもらう場合は

70㎝以上の購入で全面ボーダー柄が入ります。

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ちょっと見にくいですが、

耳の両端にメインのボーダー柄を入れる場合の

裁断はこのようになります。

中央の生地が残りますが、これが一番ロスがないと思います。

 

 

入園入学用の生地はかわいいのが

たくさん出ていると思いますが、

柄によって裁断方法が違ってきますので、

作るアイテムのだいたいのサイズを知って、

お買い物すると無駄がないと思います。

 

 

サンプルの裁断が出来ました。

右がレッスンバッグ、

左が上履き入れです。

上にあるのは残布です。

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ギリギリですが、50㎝カットクロスで

レッスンバッグと上履き入れができます。

 

 

生地選びは楽しい反面、エネルギーが必要です。

あれこれ迷うのも楽しいですが、

いきなり一度にすべて決めて、カットしてもらって、

というのも疲れますので、

下見をして、目星をつけて臨んでくださいませ。

 

 

 

では。

本日もありがとうございました🍓