入園入学グッズレッスンー⑨ 手縫い de GO!
こんにちは!
意外とお思いでしょうが、手縫いです。
ときどき、いらっしゃるんです。
「ミシン、持っていないんです。手縫いでも出来ますか?」
と尋ねるママたちが。
一瞬「え?」と思いますが、
私たちは固定観念に侵されていて、
ミシンがないと何も縫えない!
と思いがちですが、
家庭用ミシンなんてたかだか50年くらいの歴史なんです。
それ以前は何千年も手でちくちく縫っていたのであります。
当然のことながら
「出来ますよ!」とお答えするのですが、
普段から針と糸を持つことがないので、
作り方がわからない、とおっしゃいます。
手縫いのレシピはありません。
少数ですが、ウエアの手縫いの本がありますが、
買ってまでは… と躊躇されます。
NAVIも手縫いはほとんどしません。
でもこの機会にいっちょ手縫いでレッスンバッグを
作ってみようかな、と思い立ちました。
1日あれば十分出来ます。
レッスンバッグでなくても、
手縫いで何か作るきっかけになれば、と思います。
パターンは普通のキルティング用レッスンバッグと同じです。
今回の生地は無地ですので、底を輪の続きにします。
輪にする場合は裁断の時に底の縫い代を折ってください。
生地は50㎝のカットクロスを利用しました。
裏面は小花プリントのリバーシブルです。
縫い代始末要員も兼ねて、別布を利用します。
ちょっとしたアクセント用でもあります。
持ち手はピンク系のストライプです。
今回はポケットを付けます。ポケット口は
縫い代を付けないで、上がり線で断ち切りにします。
裁断をいたしました。
バッグ口とポケット口は別布をあしらいます。
バッグ口は6㎝巾、ポケット口は4㎝のストレート生地になります。
下にある別布は、最初は底にも別布を付けようと
思ったのですが、なしにすることにしました。
縫い糸は出来れば手縫い用で。
ミシン糸と手縫い糸の違いは糸の撚り(より)が違っています。
ミシンは左撚り、手縫いは右撚りになります。
手縫い糸はよじれにくく、糸通りもスムーズになります。
でも、もしなかったら、ミシン糸でも大丈夫です。
NAVIは今回は30番手の手縫い糸を使用しました。
一般的に手縫い糸は30番手ですが、
細番手もあるので、生地によって2重にしたり
臨機応変に使いましょう。
ちなみにミシン糸で手縫いはできますが、
手縫い糸はミシンには使いません。
撚りが違うので手縫い糸でミシンを縫うと
撚りが戻って糸切れの原因になります。
パッチワーク用の蝋引き糸は撚りが違う上、
蝋が溶けてミシンの糸通し経路に不都合が起こってしまいますので
ミシンでは使用しないようにね。
↑ ↑
手縫いはOK,ミシンはダメ。
針は適当にやってください。
キルトなど厚みがある場合は
ある程度長さがあったほうがやりやすいですね。
まずはポケットからです。
ポケット口に別布を1㎝の縫い代で
半返し縫いでちくちく縫ってください。
←半返し縫い
半返し縫いはしっかりさせたいときに使う縫い方です。
返し縫いには本返し縫と半返し縫いがありますが、
半返し縫いのほうが楽です。
ミシンステッチのように見せたい場合は本返し縫いですね。
←本返し縫い
真っ直ぐ縫う自信のない方は
チャコペンなどで縫い線を引いておくと良いです。
返し縫いって、縫い目がけっこうあっちこっちに行ってしまうものですので。
半返し縫いで表側が縫えたら、
裏面に下のように折って、まつります。
まつり方は下のような流しまつりで良いと思います。
ポケット口が出来ました。
次はバッグ口です。
バッグ口は3㎝の見返しがあります。
別布は表から見て1㎝巾を見せるようにします。
なので、縫い線は端から4㎝のところになります。
バック口布が縫えました。
次は両脇の縫い代の縁かがりになります。
バッグ口の端から15㎝くらいまで
ブランケットステッチでかがります。
同じように4箇所をかがります。
←ブランケットステッチ
すべてブランケットステッチでかがってもOKです。
でも
手間がかかるので、時短のために
バッグ口は縫い代を割るのでかがります。
下の方は2枚重ねてもOKなので、
15㎝から下の部分は2枚合わせてかがることにしました。
そのほうが楽ちんです。
見た目も仕様上も問題ありません。
4箇所出来ました。
次はポケットまわりをまつり付けます。
こちらは縦まつりです。
縦まつりはなるべく糸を見せず、
且つしっかりと縫いとめることができます。
ポケットが出来ました。
次は脇を縫って行きます。
こちらも半返し縫いです。
生地が厚くなるのでなるべく生地に対して直角に
一針ずつ糸を締めながら縫うのが
きれいで、またしっかりします。
キルト生地はフワフワしているので、
つい糸をゆるめにしてしまいますが、
生地がつれない程度に、しっかりと糸を引いてくださいね。
脇が縫えましたら、
縫い代を合わせてブランケットステッチでかがります。
本体が出来上がってきました。
あとは持ち手とバッグ口を残すのみです!
脇の縫い目はこんな感じです。
本日はここまで。
NAVIも手縫いは久しぶりであります。
そんなに上手くは出来なかったのですが、
やってみるとなかなか楽しいのであります。
手縫いは優しい感じの仕上がりになるので
赤ちゃんの肌着とか、
ミシンでは硬いな、と思うときとか
ちくちく手縫いで作るのも良いかも。
では。
本日もありがとうございました🌲