写真からのパターン②
ダーツの先は肩甲骨
こんにちは!
昨日はパターンに入れず申し訳ありません。
実物の製図を写真で撮るので線が見にくいですね。
パターンを画像で説明、と言うのはわかりにくいと思います。
順番とか、
このような感じで出来ますよ。
的な感じで見ていただけば、と思います。
このデザインはフレアーなシルエットですが、
フレアー分量はダーツをたたんだ分のみでいきます。
シルエットが決まったら、
あとの細かなところは微調整をしながらまとめていきます。
実際に引いて、寸法を測らないとわからないことも
ありますので、その辺は臨機応変に対応していきます。
それでは引いていきます。
原型を写していきます。
後中心で着丈(53㎝)をとります。
そして、点線部分ダーツの先までまで写します。
ダーツ先を目打ちで固定します。
パターンをずらしてダーツ線を重ねます。
重ねたらそのまま肩先~袖ぐり~脇まで一気に写します。
この展開図がパターンの土台になります。
フレアーの原型とも言えますね。
さあ、ここから細かなディティールを引いていきます。
バスト寸法はフレアーで開いた分、大きくなっています。
バスト寸法はきりの良い寸法にしたいので、調整します。
これは26.7㎝を27㎝にしました。
調整しなくてもかまわないです。NAVIは癖になっているので。
袖下ポイントはまだ決定していません。
次は衿ぐりに行きます。
ダーツをたたんだ部分をなだらかにします。
衿ぐりを描いていきます。
衿巾の半分は13㎝です。
後中心から直角に寸法をとります。
直角に取った後中心を起点に
後衿下がりをとります。
基本が2㎝ですので、それ以上になるようにします。
今回は13㎝に対してノーマルな3㎝です。
衿ぐりのカーブを描きます。
NAVIは後衿ぐりのラインが苦手です。
衿ぐりが出来たら、肩巾をとります。
38㎝の半分19㎝です。
肩巾の起点は原型の後中心上からになります。
肩先がピョンと跳ね上がっていて、
少し不安なので、5㎜削りました。
肩先と袖下を見て、袖ぐりの感じを決めます。
今回は少しだけゆとりが欲しいので、
袖下を1.5㎝下げました。脇はカーブになっているので
バスト寸法を合わせます。
そして肩先と袖下が決まったら、袖ぐりをひきます。
脇の裾を決めます。
バストラインから裾までの寸法と脇の寸法をとります。
脇は斜めカットなので、きっと伸びます。
ので、見当をつけて5㎜カットしておきます。
実際に縫製をしたらまたその時に調整します。
裾ラインを描きました。
はじめは裾のヘムを10㎝という、写真と同じような広さにする予定でした。
10㎝をカーブで折り返すのはきついな~、と思っていたのですが…。
写真をよく見たら、切り替えてありました。
が、裾で折っていることに変わりはなく、どうかな~、と悩みました。
そして、10㎝ものヘムはやめて、5㎝縫い代で4㎝ステッチの
やや広ヘムにすることにしました。
実際の縫い上がりのイメージがあまりに違っていたら、
写真と同じにしようかな、と思います。
こちらは衿ぐり見返しです。
開きが必要と思われます。
後中心にスリットを入れるので、そのように見返しも作ります。
見返しのラインは割りに自由です。
気を付けるのはロックがかけられないような、
急カーブは避けて、なるべくかけやすく、また
裏から見ても美しく見えるように努力します。
2本の線が描いてありますが、上のラインを採用しました。
袖ぐり寸法をメジャーで測ります。
袖下から9、10㎝のところ2ヶ所に合印を入れます。
後袖ぐりに2ヶ所の合印を入れるのは、
前後の違いがわかるように、というアパレル業界の慣習です。
前袖ぐりには合印を1ヶ所入れます。
後ろ身頃全体図を撮るのを忘れていました。
これはカット後ですが、後ろ身頃はこのようになりました。
すごくシンプルなかたちです。
カットの時に説明すべきなのですが、
このパターンを見て、不思議に思うことはないでしょうか?
今回使用する生地はW巾なので、
後中心は輪になる予定です。
しかし、パターンには1.5㎜の縫い代が付いています。
これは、今後後ろ中心接ぎをするかも知れないので、
その時のために1.5㎝の縫い代を付けています。
輪で取る場合は縫い代を折って裁断します。
明日は前身頃から袖です。
では。
本日もありがとうございました🍩