なびの洋裁教室ブログ

自由に簡単にお洋服を作りたい!お気に入りの生地がカタチになっていくワクワク感を体験してくださいね。

CHINA備忘録㉗ 生産開始―2

f:id:navistyle:20190330201953j:plain



 

 

 

こんにちは!

 

 

 

日本との商談が決まり、

日本から取引先の方々が雲陽にやってきました。

 

NAVIが上海までお迎えに上がりました。

このように、少しでも都会の空気が吸えるのは

とてもうれしかったです。

 

日本からはお二方。

おじさん二人です。

上海周辺から奥へは訪れたことがない、

普通の日本人です。

上海から鄭州までは飛行機で、

その後は迎えが来ていて、

車で7時間です。

よく雲陽まで来てくださったものです。

 

お二方が工場に到着すると

爆竹が鳴らされ、歓迎の意味ですね。

(これはNAVIのアイディア)

 

工場では生産が始まっていました。

 

上海周辺の縫製工場とは全然違うので、

びっくりしたことでしょう。

 

1泊での雲陽工場視察でしたが、

雲陽には外国人が耐えられるホテルはありません。

車で2時間の南陽市のホテルに宿泊ということになりました。

昼間は例にもれず、大宴会です。

NAVIも思いっきり日本語がしゃべれてうれしかったです。

ワインを何本か呑んでしまい、酔っぱらいました。

へべれけになり、

午後からお仕事出来ない状態だったのが、

鄭星がやってきて、

NAVIのひたいには何やらタイガーバームのようなものを

ぐりぐり塗られました。

途端、すーーーーーっとした刺激物が鼻腔に入ってきて

シャキーーーーン とさせられてしまったのであります。

 

 

それにしても、

なぜNAVIを信じて、注文してくれたのか、

本当に謎です。

日本ではそれほどのお付き合いでもなかったのですが。

良い人だったんですね。

500万くらいはもし失敗してもなんとかなるから、

と言ってらっしゃいました。

 

*****後日談ですが*****

この会社は後に倒産してしまいます。

きっと…

中国人にやられてしまったのだと思います。

NAVIのお世話になったひとはただの社員でしたが、

社長の息子が中国に入れあげていました。

一度上海でご飯をご馳走になったことがありましたが、

かなり飛ばしていた印象です。

大丈夫かなぁ…  と思ったものでしたが。

倒産の真相は知るべくもありませんが、

名古屋の中堅生地屋さんとして固い商売をしていた筈ですが…。

残念です。

お世話になったKさんとは今でも年賀状友達です。

 

***************

 

 

日本に輸出するには、

素材の検査もありますが、

必須なのは検針です。

マチ針は使用しないので、

ミシン針が折れたとき、

先っぽのかけらが入り込んでいたら

大事件になります。

売り場で見つかったら、

罰金ウン百万円取られます。

 

なので、日本の縫製工場も含めて、

検針機は必需品です。

 

この検針機を日本からの援助で贈ることにしました。

皆さまの税金です。

ありがとうございます。

f:id:navistyle:20190330203959j:plain

検針機が到着したときの画像です。

日本製は高いので、中国産にしました。

女性は鄭星さんです。

彼女が駆けずり回って、決定いたしました。

 

 

中国の発展は本当にいびつです。

 

上海周辺は整然とした縫製工場が、

高い生産性を発揮するまでになっています。

当時の上海の工員の給料の平均は約2万円。

雲陽はその10分の一です。

 

家庭に電話がないのに、人によっては携帯がありました。

 

停電ばかりなのに

人々はパソコンを欲しがります。

 

 

この最新の検針機は日本に輸出してこそのものですが、

NAVIが去ったあと、

輸出できるという保証はありません。

役立っていることを祈るのみです。

 

 

 

つづく。

 

 

 

 

では。

本日もありがとうございました🍶