すてきにハンドメイド12月号「大人かわいいワンピース」を作りますよ。縫製後編。
こんにちは!
さてさて
ワンピースの続きでございます、
衿ぐり~脇まで来ましたね。
次はお袖です。
このワンピースのお袖はセットインスリーブです。
お袖のかたちを作ってから、身頃にくっつけるヤツですね。
今回は「いせ」もありますので、
きちんと感がある仕様です。
まずは「いせ」のギャザー寄せの捨てミシンを2本かけます。
指示では1本ですが、この生地は弾力性に欠けるので、
安全性を重視して2本にしました。
「いせ」はだいたいこの辺なので、これしかかけなかったのですが、
指示ではもっとありましたな。
とりあえず、これでやってみます。
袖下を縫っています。
地縫いしてからロックをかけます。
ロックしてます。
片方の糸を引っ張って、ゆるゆると縮めます。
「決して」タック様のものが入らないように
「馬」の角を使ってアイロンで丸みを作ります。
「馬」のない方は、タオルなどをまるめて手を入れて
アイロンで整えてください。
袖ぐりを縫っています。
セットインの場合の袖ぐりは基本的に袖下を2重に縫います。
袖下からスタートしないで、向こう10㎝から縫い始め、
おわりも袖下を通り越して10㎝くらい縫います。
袖下20㎝くらいが2重になる計算ですね!
タックを「絶対」入れないよう気を付けて。
もし入ってしまったら縫い直してくださいね。
生地によって感触がまったく違ってくると思いますが、
ウール系は楽です。強撚糸系やポリ系などは気を付けてくださいね。
これは「いせ」が楽に入らない系の生地でした。
袖ぐりにロックをかけています。
ボケてしまいましたが、袖口にロックしてます。
ついでに裾にもロックします。
裾の始末はステッチだったのですが、
袖口がまつり指示で ? と思ったので、
裾もまつることにします。
白い紙はお手製アイロン定規で~す。
ちょっと厚紙でこのように作りました。
紙なのでいずれボロボロになってしまいます。
クロバーからも出されていますね。
今までは竹定規で測りながらアイロンしていましたが、
これを使うようになってから、寸法はわかるし
直線などピシッと上がるようになりました。
生地が薄めなので、袖山の「いせ」がふっくらしてない気がします。
袖山にピッピッとシワも寄ります。
なので「ゆきわた」もどきをいれることにしました。
共布をバイヤス5㎝巾の25㎝にカットします。
半分に折って、袖山の縫い代に止め付けます。
輪になる方が袖に一番近くなるように。
袖山に「いせ」のシワが寄ってしまうのは悲しいので
このようにふっくら感を助けます。
ミシンが終了したので、後は手仕事ですね。
衿ぐり見返しの前後中心と肩をまつります。
袖口をまつっています。
ロックは黒でなく茶系にしたほうが良かったかな。
裾をまつっています。
袖口と裾の始末はだいたいこのように統一するか、
もしくは「袖口ステッチと裾まつり」の組み合わせはあっても、
「袖口まつりと裾ステッチ」の組み合わせは珍しいですね。
裾の始末と縫い代の分量はデザインによって違うのは当たり前ですが、
なび的には裾まつり始末の縫い代は基本4㎝、
生地やフレアーの関係で細かく設定します。
軽く仕上げたい場合は細く、きちんと感が欲しい場合は多めで。
裾の縫い代はけっこう重要で、
作品の質を決めることにも。
例えば、この作品で裾始末を1㎝の三つ折りにしたら…
安っぽくなって、台無しです。
出来ました!
お~!袖も見返しも柄が合っている!(お袖は偶然デス)
後ろ姿です。
ボディさんに着てもらいました。
横姿です。
衿ぐりのカットはいかがでしょう。
きちんと感があって、シンプルで、簡単で、
デザインした方のメッセージが伝わってくる作品です。
できれば、シックな生地で作られたらよろしいですね。
腕に覚えのある方は無地で。
自信のない方はプリントをお勧めします。
プリントは割りとごまかしがきくのですよ。
このワンピースをアレンジして、もう1枚作ってみようかな~。
でも袖がちょっと面倒かもな~。
では。
本日もありがとうごさいました☘