囲み製図の引き方⓹ カフス その後カットして完成。
こんにちは!
やっと、
と言うか、
本日で完成します。
実質の作業時間は2~3時間くらいでしょうか。
残ったパターンは中央のカフスです。
行ってこい開きで開きを作り、
リボン付きのカフスが付く構造です。
カフスの計算は袖に書きました。
計算では23.95㎝がカフスの寸法なのですが、
こういう場合は24㎝などのキリの良い寸法に変えます。
カフスは左右上下が同じかたちです。
なので、4分の1だけ描きます。
詳細を描き入れます。
カットはこのようにします。
まずは上下でカット。
その後左右対称にカットします。
地の目線をきっちり合わせて、カットします。
それでは本体のカットにまいります。
こちらは後ろ身頃です。
ヨークで切り離すかたちになります。
縫い代の基本は
「先に縫われる方が直角」です。
縫い合わせるとき、どちらが先に縫うか、で
縫い代の端の付け方が違ってきます。
これは脇より袖ぐりが先に縫われます。
なので先に縫われる袖ぐりの端が直角になります。
後ろ身頃をカットしました。
カットした後にちょっと修正しました。
裾は先に脇を縫ってから三つ折り始末することを忘れていました。
なので先に脇を縫うので脇の方が直角になります。
続けて前身頃です。
ヨークをカットしました。
これは袖口開きの「いってこい布」です。
こういうパーツはパターンに描かれていないので、
自力で作る必要があることが、あります。
いってこい開きの巾は8㎜ですので、
8×4で32㎜巾になります。
2枚分一度に裁断しますのでそれ用のパターンを引きます。
地の目は描き忘れていますが、ストレートに取ります。
袖のカットもします。
これはパターン用に簡単な説明ができる用紙です。
左がウエア用、右が雑貨用です。
パターンの絵型とサイズや書いておくべきことを書き入れます。
今回のパターンはこんな感じでしょうか。
サイズや附属を描き入れます。
衿ぐりバイヤス布の寸法を描き入れておきます。
パターンは外表にたたみます。
実際に作成しましたら、端布を貼っておくと
良い記録として残ります。
これで完成です。
既製服の大量生産用の工業用パターンは効率最優先ですので、
そのために細かな指示や、丁寧なパターン作りが要求されます。
ホームソーイングの場合は、自分がわかれば良いだけなので、
あまり手間がかかりすぎる手法は必要ないかも知れません。
それでも、この表に描いてある事項(絵型、サイズ、必要な附属など)
は最低書き入れておくとあとあと便利です。
自分の描いた線がそのままかたちになるので、
うれしいやら不安やら、という経験を積み重ねてください。
「縫い合わせるところは必ず寸法を合わせる」
これは必ず守って欲しいものです。
生地は伸びたり縮んだり、流動性のあるのものです。
ので、パターンの寸法が正確でないと、
何を信じて良いのかがわからなくなります。
多少ごまかすことが出来るのも事実ですが、
そうであれば尚更、元となるパターンは正確でありたいですね。
縫い代の付け方の解説がちょっと足りない感じです。
縫い代は縫製仕様に直結する
けっこう大切なものであります。
また機会を見つけて説明しようかな。
**所感**
このパターンは前後衿ぐりと肩線の差がほとんどありません。
肩線が前側肩先で1㎝の差があるくらいです。
もしかすると、抜き衣紋になるかも知れません。
あと、通常はバストは後ろ身頃の方が大きいものですが、
このパターンは前身頃が大きくなっています。
その関係で前袖ぐり寸法が後袖ぐりより大きくなってしまい、ヘンです。
ゆとりのあるデザインなので、
見た感じにほとんど影響がないと思い、
指示通りに寸法を引きました。
作成して着てみないと何とも言えません。
では。
本日もありがとうございました👟