なびの洋裁教室ブログ

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CHINA備忘録㉑ 旅。雲陽脱出列車編。

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中国生活2年間の間に、

仕事の出張を含め、旅に出ていた期間が多分…半分近くに

なるかも知れません。

 

生活の半分近くを留守にするなんて!

日本では考えられないですね。

ところが

中国では一旦任地を出かけると

最低1週間は留守にするのが当たり前、

みたいな感じです。

 

何と言っても国土が広く、

どこへ行くにも移動日数がかかります。

雲陽から北京、上海へは

列車で24時間かかります。

最寄り駅は長距離列車が停車する南陽市まで出かけます。

南陽市まではバスで2~3時間かかります。

列車は日中の使いやすい時間に駅に到着してくれないので、

24時間かかる、ということは

大抵最低でも2日、時には3日間が移動にかかる日数になったりします。

 

移動に時間がかかる上に、

切符を購入するのが一苦労です。

例えば、上海へ行くことが決まりました。

誰にも頼らないでNAVIが1人で切符を買って出かけるとします。

 

まず、乗りたい日の前々日に南陽市まで出て、

駅へは行かず、旅行会社へ行きます。

通常価格より高いですが、外国人窓口のない

南陽駅で中国人にまじって、切符を買うのは至難の業ですので。

一日中もみ合いへし合いして、結果買えない、ということを

避けるためですが、

でも、乗りたい日の切符が買えるかどうかはわかりません。

なのでなるべく余裕を見て、

2日くらい前に出発地へ出向きます。

いつかは買えるさ~、くらいののんきさがないと

中国の列車移動はできません。

旅行会社のスタッフが良い人、またはご機嫌が良くて、

運よく切符が買えたら、

駅の近くのホテルに宿泊し、出発の時間までを過ごします。

なぜ駅の近くなのか、と言うと、

列車の出発がとんでもない時間だったりするからです。

午前2時とか。

 

いくらのんびりしている中国生活であっても、

切符が買えるかどうかわからないまま、

南陽市まで出て行くのは大変なので、

ありとあらゆる「関係」をたどり、

確実に切符が手に入れられるようにしました。

 

南陽市からの出発の場合は、

工場の通訳をしてくれた人の妹さんに

旅行会社勤めの人がいて、

その方に頼めば南陽市発のいろいろな

切符や飛行機の手配などもしてもらえるようになり、

とても助かりました。

もちろん、出かけたときの「お土産」はかかせません。

 

 

雲陽の最寄り駅は歩いて30分の近くに南召駅があるのですが、

これは各駅停車の駅ですので、

南陽市まで2時間、

鄭州までは7時間かけて、直角の椅子に座れれば良いですが、

大抵座れません。

一度、鄭州まで乗ったことがありますが、

チョー満員で、しかも夜の12時発。

南陽市から乗ってきた日本女子(隊員)とそのツレの中国女子と合流し、

女子3人は

真夜中の中原の大地を走る列車の中で

もみくちゃになっていたのであります。

(途中で車掌さんと仲良くなって、車掌室に入れてもらい、

一般乗客と隔離できました)

 

これに懲りまして、

もう南召駅からは乗りませんでした。

南召駅から出かけるとき、夜中にも拘わらず、工場長が見送りに来てくれました。

その時の心配そうな顔は今でも覚えています。

後は、南陽市から乗ったことがあります。

鄭星さんと一緒でした。

運よく座れて、地元の民が飲み食いをし、なかなかほのぼのした雰囲気の中、

2時間かかって南召駅に到着しました。

結論。

南召駅では切符も買えるとも限らないので、

南陽市鄭州まではバスを使った方が気軽で便利でした。

 

NAVIひとりでの行動をいつも反対していた工場長。

反対するのもわかります。

当時はわかりませんでしたが。

危ないんです。

危険です。

地方の田舎を女性がひとりで行動するって、

危険です。

 

 

 

 

今回は雲陽脱出列車編でした。