部分縫い「ファスナーと裏地縫い」
こんにちは!
既製服ではファスナーと裏地はミシンで縫われています。
ハンドメイドの作り方では、
この部分は手まつり指導がほとんどと思います。
実際、簡単ではないので時間をかけて
ぐちゃぐちゃになるくらいなら、
手まつりの方が早くてきれい!
という事になります。
何百枚、何千枚も縫う工場と1枚を縫うホームソーイングでは
求められるものが違うので、
無理にこの縫製をマスターする必要はないかも知れません。
ご自分のスカートなどをひっくり返してみて、
こういう縫い方をしたい!
と思う方は今回の縫い方を見て研究してみてください。
今回は実際のファスナー付けのときではなく、
部分縫いのみです。
では手順など、
ご覧下さいませ。
今回使うファスナーはコイルですが、
基本的にどのようなファスナーでも同じ手順です。
裏地の後ろ中心は開き止まりまで突き合わせになります。
縫い代は後ろ中心から7.5mmです。
両方で15㎜になる計算になります。
これはファスナーの見えている寸法になります。
ファスナーによって縫う場所が違ってくるのですが、
ファスナーの中心から7㎜程度でOKです。
コンシールの場合は縫い代となる部分が片側1㎝と狭いので、
コンシールは端から2~3mを縫うことになります。
裏地と縫い合わせる場合はファスナーの裏面が表面として縫います。
ファスナー表側からはこのようになります。
裏地の余分の出方を揃えると縫いやすいです。
画像には映っていませんが、ファスナーの縫い止まり左右はきっちり
決めておきます。
さあ、縫ってまいります。
ピンクの点線を縫います。
縫い線から裏地端とファスナー中心は等分(7.5㎜)という計算です。
ファスナー止めから1㎝下で縫いとめます。
1㎝くらい残す方が後々縫いやすいですね。
針を落としたまま、
右側にくるっと回します。
裏地の開き止まりからはさみを針に向けて、
針ギリギリまで切り込みを入れます。
切り込みを入れたら、右側にぐるりと回します。
ここがキモです。
ファスナーの下側を縫います。真っ直ぐ縫うように注意してくださいね。
針を落としたまま、
切り込みが入れやすいように、
左側にまわします。
ここまで回します。
開き止まりから針をめがけて切り込みを入れます。
切り込みが入りました。
ファスナーを右に回します。
ぐるっと回して裏地の端に合わせていきます。
最初に縫ったときと同じように縫っていきます。
縫い終わりました。
ファスナー下側の様子です。
切り込みはギリギリまで入れることがポイントです。
ファスナーの表側です。
出来ました。
これは部分的で表スカートも裏地もわさわさしていないので、
とても縫いやすかったです。
実際に縫うときはわさわさしているのでこんがらかるかも知れません。
でも頭の中で手順を把握しておかないと、
混乱してしまうかも、なので
余裕があったら余分なファスナーで練習してみてください。
ポイントは「切り込み」です。
見えない部分に切り込みを入れなくてはならないので、
思い切りが必要です。
これがうまくいけば成功します。
大きめのはさみで針に向かって思い切って切ってください。
またひとつ、出来ることが増えますように…。
では。
本日もありがとうございました✂