なびの洋裁教室ブログ

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CHINA備忘録⑩ 夏の出来事:中国の蚊。

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            鄭星さんに餃子の作り方を教えてもらっています。もちろん皮から作ります。

 

 

 

雲陽の気候は内陸で冬が寒く、あまり雨が降らず、

夏はもぁ~んとした感じです。

現地人は暑さに弱いらしく、

気温が28度を超えると、仕事もせずにだら~~としています。

 

現地ではお昼寝の習慣があり、

仕事は朝8時開始で12時にお昼休みになります。

お昼休みは3時間。各自自宅に戻って

昼食&お昼寝をします。

午後の仕事は3時~6時ですが、工場に戻ってこない人も多数います。

お昼に完全に休養してしまったら、

再びエンジンをかけることは至難の業です。

午後はほとんど仕事にならず、

効率が悪いったらありゃしない。

この勤務体制は工場の、言わば正規社員で、

工員を管理するのが仕事です。

工員は1枚いくら、で仕事を請け負っていて、

この方々は勤務時間は特になく、

忙しい時は24時間体制で働きます。

仕事が暇なときはおまんま食い上げとなります。

 

夏場は暑いことは暑いですが、

日本では暑い名古屋で生活してきたので、

NAVにとってIはそれほど大変ではありませんでした。

 

河南省が一番暑い月は6~7月です。梅雨はなかったかな。

どうも、日本とは季節が1ヶ月ほどズレているようで、

2月に立春を迎える日本ではまだ春は遠い感じですが、

中国ではぴったり春めいてきます。

なので8月は日本の9月の気候で旧暦どおりです。

 

NAVIの寝室には窓型クーラーがありましたが、

電量の供給が少なかったり、夏場はほとんど毎晩停電するので

あまり使えませんでした。

 

 

窓に網戸というものは付いていません。

ていうか…

窓の枠とガラスのサイズを合わせる気がないようで、

隙間だらけです。

 

現地にはベッド部分にかける蚊帳が売っていましたが、

なぜか鄭星さんに使用を反対されてしまったので、

使うことはありませんでした。

 

蚊は殺虫剤で瞬間抹殺しなければなりません。

 

 

 

そんなある夜の事。

 

夜中に蚊の羽音で目が覚めました。

耳元でブーーンブーーンとうるさいのです。

どこにいるのか?

神経を研ぎ澄ませます。

 

あれ?

右のおでこが痛い…。

 

さわってみると、こぶのようにふくらんでいます。

 

灯りをつけて、あたりを見回してみると…

枕元に蚊がブーーンブーーン言いながらひっくりかえっています。

 

蚊のお腹はパンパンに膨れ上がって、

NAVIの血で赤く透き通っています。

 

必死に飛ぼうとしていますが、

お腹が重いのか、飛ぶことが出来ません。

 

放っておくわけにもいかず、

思わずプチっとしてしまいました。

 

そして

その血の量と言ったら!

シーツとその下の毛布を貫通してマットレスまで

沁み込んでしまいました。

 

 なぜか、

無性に腹が立ってきて、

中国では蚊まで強欲なのか?

それともアホなのか?

 

 

中国人の見本のような蚊に遭遇した夏の夜でした。

 

 

 

おわり。