なびの洋裁教室ブログ

自由に簡単にお洋服を作りたい!お気に入りの生地がカタチになっていくワクワク感を体験してくださいね。

アロハを修繕しました。

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こんにちは!

 

 

これは40年前のアロハでございます。

ハイ、NAVIが若かりし頃着倒したものでございます。

 

NAVIが専門学校生のときのものです。

D.GRECEという当時のDCブランド系のもの。

今はもう無いかな。

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f:id:navistyle:20180602224421j:plain 下げ札も取っておいてました。

              よっぽど気に入っていたのですね。

 

 

当時着たもので捨てることができなかったお洋服が

衣装ケース1個分あります。

10回以上引っ越しを繰り返したのに、

よくもまあ残っているものですね。

その中の1着にこのアロハがありました。

 

NAVIには今年大学生になった娘がおります。

娘はNAVIがこのアロハを着た年齢になりました。

 

親子で同じ服を同じ歳に着る…

なんだか感慨深いな~。

 

 

 

 

でも

このアロハは何回も洗濯を繰り返したので

色もあせてところどころほころびもできています。

 

というわけで、

修繕です。

 

 

傷んでいる箇所は、

 

まず衿です。

このようなほころびが何か所もあります。

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袖口も擦り切れています。

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第一釦ホールが……下半分が破壊されています。

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修繕箇所は以上の3ヶ所です。

 

 

まずは衿から。

ほころんでいる箇所を大幅にほどきます。

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なんと衿には芯も貼られず、縫い代も5㎜くらいしかありません。

これではすぐに破れても仕方ないわ。

最小で衿を折って表裏は突き合わせにします。

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マチ針でとめて…

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端をたたきます。

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次は袖口です。

 

本来なら、袖口をほどいて今の三つ折りになっている

内側は切り捨てます。

でも生地が弱っている可能性があるので、

ほどくときに生地がもたないかも知れません。

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なので、ちょっと厚くなりますが、

そのまま三つ折りしました。

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従来のステッチに重ねて縫います。

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最後は釦ホールです。

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ほつれている生地をカットしたら

けっこう大きな穴になってしまいました。

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ほつれのところを並み縫いで補強します。

(ミシンの方が良かったかな)

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手縫いの釦ホールをしたら…きれいに出来ず…

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あいている穴を出来る限り狭めました…。ぅぅ…

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不本意な出来ですが、

お許しくださいませ…。

 

 

ここでおもしろい表示を発見。

これは洗濯ネームです。

「取扱イ方法」  って…。( *´艸`)

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これで着られると思います。

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釦ホールはまぁなんとか…大丈夫。

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衿はステッチが入りましたが、見かけに変化はない模様。

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袖口も言われなきゃわからないと思います。

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これはまだ修正前のもの。

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お気に入りだったアロハシャツが、

また日の目をあびることができて、うれしいです!

 

 

ちなみにアロハのお話を少し。

アロハはハワイの衣装ですね。正装にもなっています。

ハワイでアロハを作ったのは

日系人でありました。

今年はハワイへ移民してから150年だそうです。

当時の日本人たちの衣服はやはり着物が多かったでありましょう。

ハワイの気候に合わせて、

着物をほどいて暑い気候に合った服を仕立て直したのが

アロハだった、ということです。

道理で、アンティークやヴィンテージアロハには

和柄が多いのです。

ハワイの民族服を作ったのが日本人だったなんて、おもしろいですね!

 

 

 

***<本日のビスコーニュ>***

 

 

 

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薔薇と小薔薇。

 

 

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では。

本日もありがとうございました👕