なびの洋裁教室ブログ

自由に簡単にお洋服を作りたい!お気に入りの生地がカタチになっていくワクワク感を体験してくださいね。

文化式原型「新バージョン」を作ってみた。

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こんにちは!

 

 

「パターンメイキングコース」では

文化式の原型を作って、

それを元にパターンの展開をします。

 

パターンナーを生業としていた頃は、

既製服ですので基本の9号サイズでマスターパターンを引きます。

9号ボディが人間としてのサイズになりますので、

キモとなる衿ぐりや肩のラインは決まっています。

原型は必要としないです。

もし作るならボディの原型となりますが、

一般的には作りません。

 

ホームソーイングでは大抵の方が、

ご自分のお洋服を作ります。

 

ご自分の体形は千差万別です。

 

「私はMサイズよ~」

とおっしゃってもMサイズは

業界がが出している規格に合わせて

メーカーが決めているので、

メーカーによっても、ヤングやミセスの年代カテゴリーによっても、

デザインによっても違っています。

スカートとか、消費者の方の心理に合わせて

実際より大きめになっていたりします。

(私はMサイズが入る体型よ~♡)→気持ちよく買ってもらえる。

最近はウエストがゴム入りになっているものが多いので、

巾広く買ってもらいたいという涙ぐましい心理が覗けます。

何と言っても、グレーディングして細かなサイズ展開を

避けるという意図がほとんどでしょうが…。

 

デザイン的にゴム入りが最適な場合もありますが、

だいたいはゴムが不要なデザインが多いように思います。

ゴム入りでないほうがウエストがスッキリするのは

明らかだと思うので、ホームソーイングの場合は

ぜひとも自分のサイズを知り、

体型に合わせた(できれば体型をカバーする)

自分に合ったお洋服を作ってくださいませ。

 

 

 

かく言うNAVIも、実は自分の原型を作るのは

初めてでありました。

 

文化式原型旧バージョンは9号で作っていたのであります。

 

 

今回、「パターンメイキングコース」で

文化式原型新バージョンを作ったのを機会に

NAVIも自分のサイズで作りました。

 

何度も写すことが原則ですので、

厚紙に直接描いていきます。

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「ミセスのスタイルブック」に毎号掲載されている作り方を見ながら

引いていきます。

各箇所のサイズを測ったあと、基本線を引いてから

型を作って行きます。

 

なんだか面倒そうな計算があるように見えますが、

だいたいはバストが基本になっていて、

親切にその計算も掲載されています。

 

自分のバストサイズから番号を見れば、

計算後の数字が載っていますので、その寸法をとっていけば

面倒がないですね。

 

前袖ぐりに大き目のダーツが入っていて、

そのつながりをきれいになるようにつなげます。

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あとはけっこう細かく分けた、

エストに向かうダーツを入れて終了です。

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引けましたら、強度を保つために角にテープを貼って

カットします。

鉛筆の内側をカットすると大きく写すことを

避けることができます。

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実際のパターンの作図を見ますと、

肩のダーツの処理が必須のようで、

衿ぐりや袖ぐりに逃がしていることが多いので、

念のために画像のような肩部分のダーツの左右を分けた

パーツを作っておきました。

まだ実際には引いていないので

使うかどうかわかりませんが…。

 

 

 

今回の新バージョンの原型は、

より体型にフィットされたものと思われます。

 

新旧の使い分けとしては

新はジャケットやコート、フィットラインのワンピースなど、

立体的なデザイン。

旧は分量のあるシャツや体型にフィットしない、

平面的なデザインが

向いているように思います。

 

新原型はダーツの処理がキモですね。

旧より新の方が上級者向けかも。

 

初めて原型にトライされる方は、

まず旧バージョンで慣れてから、

新バージョンに移行された方が無理がないと思われます。

 

 

ちなみに、

NAVI的原型としてもっと楽ちんな原型も

使っています。

NAVI原型は自由な発想のデザインでやります。

とは言え、

文化式ですと、雑誌掲載以外のデザインが作りにくそうですが、

本当は縛られないで引いてみるのも肝要です。

取っつきやすい旧バージョンの衿ぐりと肩線を利用すれば、

NAVI原型と同じです。

 

NAVI原型には前脇にダーツがありますが、

無視してその分前下がりを付けることも可能です。

 

反対に

旧原型は前下がり分をダーツで開くことが出来ます。

 

 

いずれも原型の目的は

作りたいデザインを作りたいサイズで作ること。

 

いろいろな助けを借りて、

まずはトライしてみましょう!

 

 

***<本日のビスコーニュ>***

 

 

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ちょっとアメリカンなビスコーニュです。

 

 

 

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では。

本日もありがとうございました🎎