なびの洋裁教室ブログ

自由に簡単にお洋服を作りたい!お気に入りの生地がカタチになっていくワクワク感を体験してくださいね。

パターン講座 「ストレートワンピース」①

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こんにちは!

 

 

 

トップス原型を利用した、一番簡単と言えるワンピースを作ります。

 

 

なんと、丈を伸ばして、袖口を狭くするだけでございます。

裾巾の関係で一番簡単にできるスリットを入れます。

開きは衿ぐりがノーマルなので後ろファスナー開きになります。

 

パターン講座、という事もあり、

パターンに関する知識を出来るだけお伝えしたいと思います。

 

パターンの引き方、道具には特に決まりはありません。

最近のパタンナーはCADを使用するので、

もしかすると手で引くパターンは、絶滅危惧種になるかも知れません。

 

しかしながら、CADを使えば誰でもパターンが引けるわけではなく、

多分、面白味のないユニクロみたいな服が幅をきかせるのでしょう。

 

ホームソーイングの世界にCADは普及するでしょうか。

CADもパターンの知識がないと、使うことは出来ません。

今のところは手で引いて、パターンの知識を取り入れましょう!

 

 

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これがストレートワンピパターンの全貌です。

黒線が原型基本線、赤線が新たな線、ブルー線が縫い代です。

 

これから説明をしていきたいと思います。

 

裾はそのまま好きな寸法に伸ばします。

NAVIは膝がかくれる着丈にしたかったので、

エストラインから60㎝、

原型の着丈は60㎝ですので、原型の裾から38㎝伸ばします。

脇もそのまま伸ばします。

前身頃も同様です。

 

着丈と言うのは赤点を起点に測ります。

衿ぐりが開いていて、後ろ衿下がりを下げる場合も

赤点が起点になります。

上がり寸法と着丈は同じではありません。

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ちなみにT-シャツなどのカットソーの場合の着丈は

青点から測ります。

 

後衿ぐりの見返しは後ろ中心で10㎝、肩で3㎝とります。

 

 

 

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ファスナーは今回はフラットニットを使用した

一般的なファスナー付けにしようと思います。

ファスナー止まりは49㎝のところでしるしを付けます。

ファスナー付け部分は縫い代に15㎜平テープ芯を貼ります。

 

 

 

後ろ中心の裾にスリット見返しを付けます。

スリットは裾から18㎝にしました。

着丈を長くする場合も膝から5㎝~10㎝上がスリット止まりになります。

見返し部分に芯を貼ります。(斜線が芯を貼る部分です)

後ろ中心とスリット見返しのつながりは、

端始末(ロック)が続きでできるように、カーブの縫い代になります。

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スリットが必要かどうかは、裾巾によります。

膝位置で全体で120㎝が基準です。

120㎝以下の場合はスリットを開けないと、歩くのが不自由になります。

 

 

 

前も裾から同じ長さを伸ばします。

 

 

 

次は袖のパターンを引いていきます。

 

袖山はそのままで、袖口を狭くします。

袖口は手の親指を内側に折ったかたちの一番太いところが

通る寸法にします。

この場合は24㎝にしました。

 

原型の袖口から24㎝を引き、残り半分の寸法を

内側にいれます。

(33.5ー24)÷2=4.75㎝

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5㎜出して直角でなだらかになじませます。

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袖下もこのような感じのカーブで処理します。

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袖下は直線でも良いのですが、

袖下は基本的にスッキリしていた方がよいので、

削ることができれば削ります。

 

一般的に袖下は前後の角度を同じにしないとねじれるので注意!です。

(前振り袖にする場合はまた違ってきます)

 

***<縫い代の基本的な付け方>***

 

縫い代は割る場合は1.5㎝

片倒しは1㎝、 になります。

裾はデザインや生地によって変わります。

 

今回は後ろ中心、脇、肩は1.5cm、

その他は1㎝の縫い代にします。

裾は基本的な4㎝です。

 

縫い代は先に縫う方が直角になります。

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左は袖山から先に縫う場合。

右は脇から先に縫う場合です。

 

縫い代を決めたら、カットしていきます。

 

はさみは使用しないでカッターでカットします。

定規はアクリルの方眼定規を使用します。

定規で寸法を測りながらカットしていきます。

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カーブは少しずつずらしながらカットします。

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最初は難しいかも知れませんが、やっていくうちに慣れてくるので

頑張ってください。

 

 

スリットの裾は重なり分をカットします。

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衿ぐり見返しのパターンをとります。

ルレットで見返し線を写します。

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後ろ衿ぐり見返しも同様にとります。

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後衿ぐり見返しは後ろ中心で断ち切りにします。

これはファスナー巾7.5mm控えて、縫い代分も7.5mmになりますので、

全体で15㎜余分になる計算です。

縫い代分の1.5cmをカットすると

後ろ中心で断ち切りとなります。 

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縫い代は表パターンに合わせます。

ロック始末をするところは上がり線で断ち切りになります。

ロック始末の縫い代は余分に付けません。

 

 

スリット見返しの芯型もとります。左のパターンですね。

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パターンが出来ました。

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簡単な説明書を貼った封筒に保管します。

絵型、サイズ、附属を記入して、

裁断したら生地を貼ります。

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いかがでしょうか。

パターン制作の過程がご理解できましたでしょうか。

画像ではなかなか細かな説明がしにくいので、

ご不明点などありましたらコメントにでも書いてくださいね。

 

 

原型の形を確認するために作ろうとしているワンピースですので、

面白くないデザインですが、

ぼちぼち縫って行こうと思います。

 

 

 

*****ビスコーニュ*****

 

 クロスステッチで作り始めたビスコーニュですが、

遅々として進みません…

放り出してはいないのですが、

ちょっと早く出来上がりが見たくて…

手早く作る方法で作り始めまして、

ハマってしまいました。

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クロスステッチではなく、生地をビスコーニュのかたちに縫います。

邪道ですかね…。

 

でも楽しい~ 

はぎれでいろいろ作っています。

 

 

また作り方をupさせていただきますね。

 

 

 

では。

本日もありがとうございました🍀