芯貼りのススメ。芯地選びはどうしていますか?
こんにちは!
本日は芯のお話でございます。
薄物が多い春夏物はさることながら、
秋冬物は薄いポリエステル系から厚手のウール素材まで、
デザインによって、ではありますけど
芯を貼ることが多いと思います。
芯の種類もいろいろですが、
縁の下の力持ちとして上手に活用したいですね。
なびが通常用意している芯は
☆ 不織布 厚手 白 (バッグなど小物)
☆ 不織布 中肉 白・黒 (バッグなど小物)
☆★不織布 薄手 白 (雑貨、小物)
☆★不織布 かなり薄手 白・黒 (綿の気楽な服など)
織物芯 ちょーハード 白 (バッグ、ベルト、インベル)
織物芯 厚手 オフ白・黒 (重衣料用)
★織物芯 中厚ハード オフ白・黒(アウターなど厚物生地)
織物芯 中厚ソフト オフ白 (中肉生地)
★織物芯 薄手ハリ オフ白・黒・ベージュ・グレー・紺(薄手生地)
ニット芯 薄手 白・黒 (ニットだけではなくソフト仕上げの布帛にも)
不織布はユザワヤの¥200くらいで売っているものを
使っていますが、やはり安いだけあってか、
使用感はイマイチであります。
その理由はのりがスプレー式、と言うか
全体に薄くついているタイプだからでしょうか。
このタイプは接着が悪いのです。
アイロンをしっかり体重かけて長い時間押さえても
あとからぼよぼよ…と浮いてくることがあります。
同じユザワヤで売っている、不織布の一番薄いタイプ
¥98はのりが細かなドットなので、
これは接着が良いので、たぶん洗濯にも耐えられます。
のりの付き方はスプレータイプより
ドットの方が断然接着が良いです。
安い不織布は雑貨とか用途を考えて使い分けた方が良いですね。
織物芯は貼ってみないとわからないことがあります。
地の織が詰まっていると仕上がりは硬いかな、
と思います。
厚手に見えても、地の織目が粗いと
厚ぼったく仕上がりますが、硬くなくソフトになります。
薄い生地でハリを持たせたい。
厚い生地だが自然なドレープを壊さない。
JKなど形をしっかりさせたい。
芯は隠れた骨組み、と言った使命を持つことがあります。
ホームソーイングではそんなにバリバリに
使うことがないかも知れませんが、
☆印は雑貨用で、
★印はお洋服用に
常備しておくと良いかも、と思います。
色は白系で良いと思います。
ホームソーイングのだいたいはカバーできます。
芯地の色は仕上がりに影響が出なければ良いので
透けなければすべて白でも良いのです。
透ける場合は、一番良いのは芯を使わないこと。
どうしても使う場合は布地カラーに馴染むものを使用してください。
黒を用意するのは、
いくら透けないとは言え、ダークカラーが多くなる秋冬で
なるべく見た目が馴染むように、という理由からです。
芯地はもともとカラー揃えがないのが普通ですので
だいたい白または黒を使うことが多いと思います。
一般的に不織布より織物芯の方が洋服に向いていますが、
一部の平織物の布地に織物芯を貼ると、モアレ模様が出ることがあります。
その場合は不織布を使います。
小物も芯を貼ることにより見栄えが良くなることが多いです。
貼ったことがないわ
と言う方は、まずは薄い芯から始めてくださいませ。
縫い目もきれいになります。
貼ったけどまだ足りん、と言う場合は重ねて貼っても良いのです。
貼り方でよく言われるのは
まんべんなく圧力をかけること。
けっこう難しい要求です。
なびが必ず守るのは、「冷めるまでさわらない」デス。
縫製工場ではローラーで圧着していきます。
そりゃ~良くくっつわなぁ~ と感心することしきり。
ま、製品で剥がれたらえらいことですから。
我々は非力なアイロンと我が力で
一生懸命圧着に努めるのであります。
芯はアイロンをかける、のではなく
プレス(押さえる)すると考えてくださいませ。
芯はそんなにたくさん使うこともないので、
少し用意すればずっと使えます。
よかったらいろいろ試してくださいね。
では。
本日もありがとうございました🌷