デザインの記憶
絵を描くのが好きでした。
幼稚園に入る前から何かしらの絵を描いていた、というのが
私のデザインの原点でしょうか。
家の前のアスファルトにチョークで
いつまでも、いつまでも絵を描いていました。
洋裁に出会う前は主に手芸、編み物をやっていました。
最初の記憶は幼稚園の頃…?
ビーズに糸を通していたこと。
いろいろな種類のビーズを、ただ通すだけではなく
色によって、形によって、大きさによって……と
飽きずにいろいろなパターンを繰り返しやっていたそうです。
これが私のデザインの最古の記憶かも知れません ( ̄▽ ̄;)
誰にも教えてもらわないで「自力」で繰り返し続ける……
これこそ、今で言う「オタク」ですね。
小学校では放課後に、黒板に絵を描いていました。
ま、少女漫画みたいなものですけど。
中学では文化祭でわら半紙に1枚10円で即興で絵を描いて売り、
1,000円以上の売り上げをあげました。
高校では、友人の彼氏にプレゼントする手袋など、手作り品の制作を請け負ったり。
家庭科では、ファスナー付け100円などと、人助け?をしていましたっけ。
私の育った環境は田舎で、特に文化的でも両親にデザイン的な才能が
あったわけでもないので、私のことは「突然変異」と言われていました。
どちらかというと、発想が湧いてきてそれを形にするために技術を覚える、
というタイプです。
私がデザイン的な職業に就くことはごく自然なことでした。
自分の進路に一度も迷ったことがありません。
仕事に疲れ、違う道を考えることもありましたが、
自分の歩んできた道を振り返り、違う職種で今までやってきたこと、
同じ苦労ができるのか?を自身に問いかけたとき、
きっと出来ないだろう、という結論になるのでした。
今度生まれ変わったらどうする?
今度は環境や生活や商業慣習に縛られない
純粋な芸術活動をやってみたいな~
……と言っても、人間食べてゆかなくてはならないので
食べてゆく=世間に求められる=収入、となります、
その枠組みを拒否するのなら
単なる道楽にしかなりません。
これまでは、「やりたいこと」より「出来ること」を優先させて来たような
気がします。
人間生きてゆくには種々の条件、制限がありますが、
それらをクリアしつつ、
自分的デザインの原点を探って行きたいと思っています。
★画像が粗くてスミマセン。
デザイン専門学校の卒業ファッションショーご案内ポストカードに採用された卒業作品。