服作りの道のり、私にとってパターンとは?ー②
①の続きです。
子供服メーカーでは最初はジュニアサイズ(身長110㎝~150㎝)を担当して、
のちにトドラーサイズ(身長100㎝~何センチまでのサイズだったかは忘れてしまった)に
移りました。
デザイン室はデザイン室長が企画、絵型(デザイン画)を描き、その他のスタッフが
手分けして…以下の流れで仕事していました。
パターン、見本着分、附属発注→サンプル制作(外注)→修正→工業用パターン(グレーディング)、縫製仕様書作成→生産用生地、附属発注→工場の縫製サンプルチェック、で終了!
子供服なのでサイズ展開のグレーディング、というものがありまして、面倒でしたね~
グレーディングマシーン なるものがありました。今もあるのでしょうか…?
面倒でしたが、パターンのカーブなどがきれいに揃うと気持ち良かったです。
今は手描きではなくてCADで早くてキレイに出来るんでしょうね…。
現在はトレーシングペーパーを使ってグレーディングをします。
子供と言えども人間としての形は一緒ですので、パターン自体にはそんなに違いは
ありません。
初めて引いたパターンのデザインは今でも覚えています。
生地はビエラチェックの、台襟付きシャツカラーの前ヨークブラウスでした。
この会社は毎月展示会があり、そのために月に120~130点のサンプルを作ります。
それを4~5人のパタンナーが担当します。
めちゃめちゃ忙しかったです。
入社して3ヶ月は朝から晩までサンプルの裁断をしていました。
毎日帰れるのは夜9時から10時の間でした。
パターンの1㎝の縫い代が9㎜しか無くて、1㎜足したこともありました。
寸法は0.5㎜までこだわりました。
サンプル縫製の外注さんとは今でもお付き合いをしております。
ここでのパターン作成方法は基本平面で引いてから
シーチングでトワルを組んで確認、という方法でした。
この会社でパターンの基礎をつくっていただきました。
この会社は事業部制で、他にも婦人服などの事業部が同じビルの
同じフロアにあり、交流もあって楽しかったですね。
…つづく
★なびのパターン製図道具 左から 丸描き カーブルーラー カッター定規 方眼定規
左上から メジャー150㎝ 紙切りはさみ カッター ルレット 目打ち
左下から シャープペンシル 消しゴム 電卓 その下は文鎮(重し)
製図用紙は基本白のクラフト紙、画像は5㎝方眼用紙→裁断屋さんで使用するものを転用。
近年不織布を利用したりする。画像は5㎝方眼の不織布。無地もあります。