ギャザーをきれいに縫いたい!!
こんにちは!
今年はギャザーものが流行ると小耳にはさみました。
まぁ もう何回ぐしぐししたことでしょう。
昔は手縫いで2㎜位をぐしぐししたこともありましたっけ。
今はもちろんミシンです。
以前働いていたアパレルのエプロンの部署では
サンプルもデザイナーが縫っていました。
彼女たちはミシンでぐしぐししないで、
目打ちで小さな小さなタックを入れ込みながら
ギャザーを縫っていました。すごいことです。
今回はスカートのギャザーです。
スカートであっても、どこであっても
ギャザーはギャザーですので、
よかったら参考になさってくださいね。
縫う前にギャザーの説明を少し。
ギャザー分量はどのように決めるのか?
以前も書いたことがあるような気がしますが、
改めまして。
ギャザー分量の基本は1.5倍です。
わからなかったらとりあえず、この倍率です。
多くもなく、少なくもなく、だいたいどの生地にも大丈夫です。
デザインによって、
またはパターンの都合上、 などなどで
倍率を決めます。
きっちり1.5倍などと真面目に考えなくても良いです。
端数は切り上げたりしましょう。
今回のギャザーは綿麻キャンバス生地で
少々厚めでかたいです。
ギャザー倍率は…
すみません、忘れてしまいました。
最初は約2倍だったのが、
10㎝けずったので、48−10=38 38÷23=約1.65倍ですね。
薄い生地はたっぷりめの方がかわいいです。
2倍は欲しいところです。
また、厚い生地も倍率が低いと
厚みに取られてしまって、
いせみたいになるかも、ですので
ほどほどには欲しいところです。
(厚さのある生地ではあまりギャザーは入れないですが)
では、ギャザーを縫っていきます。
ギャザー用捨てミシンは2本です。
端から9㎜と3~4㎜のところを縫います。
針目は生地によって変えましょう。
これは3.2㎜くらいです。
薄い生地は通常の針目(2.5mm)でもOKかも知れません。
薄い生地で針目を大きくしすぎると、粗いギャザーになります。
厚みのある生地は針目を大きくします。
これは最初は3㎜の針目で縫いましたが、
ちょっと小さかったようで、引っ張るのに苦労してしまいました。
ので、3.2㎜位がベストかな。
先ずは9㎜のところを捨てミシン。
2本目です。
捨てミシンは表地を上にして縫います。
なぜか?
通常のミシンの糸調子は上糸が下糸にくらべてややゆるいです。
ということは、下糸の方がつり気味ということです。
ギャザーは通常生地の裏面の糸を引っ張りますので、
少々つり気味の下糸を引っ張ると楽なのです。
9㎜のところを縫うのは、
縫い合わせたときにギャザーの針目が見えなくて、
しかもぎりぎりのところだからです。
ギャザー寄せのステッチのすぐ横を縫えばOK、
ということもあります。
生地裏面から糸を2本一緒に引っぱります。
ギャザーを適度に寄せてから合わせてもOKですし、
ピン止めしてからギャザーを寄せても、やりやすい方で。
ギャザー縫い合わせの合印は、平面側の10㎝くらいの間隔で
合わせると均一にギャザーを寄せることが出来やすいです。
目打ちでつぶしながら縫っていきます。
ギャザー寄せのすぐ横を縫うと細かなギャザーを入れることができます。
離れてしまうとギャザーが粗くなってしまうのでもったいないですね。
アイロンで縫い代をつぶします。裾方面を引っ張り気味にしてかけましょう。
これは縫い代の厚みを押さえることと、
ロックをかけたときにギャザーの流れを整える目的があります。
ギャザーは斜めらないよう下に向かって流れるのが理想です。
縫い代もあちこち自由奔放にしないで、きれいに整えます。
ここで通常はロックをかけます。
キャンバス生地はなかなかきれいにいかないですが、
こんな感じです。
後は接ぎ目部分にコバステッチをかけたりします。
この作品は工程上、あとでかけることになります。
ギャザーの分量に迷ったら、
10㎝くらい端布で試してみると良いですよ。
まずは1.5倍ですね。
少なければだいたいで良いので1.8とか、2倍とか検討をつけて修正します。
今更ながらのギャザーでした!
では。
本日もありがとうございました🎀