なびの洋裁教室ブログ

自由に簡単にお洋服を作りたい!お気に入りの生地がカタチになっていくワクワク感を体験してくださいね。

スカートの裏地のお話し。続き。

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こんにちは!

 

 

 

春らしくなってまいりました。

今日はエアコンなしで過ごすことができました。

咲いているミモザをご近所におすそ分けし、

お茶などご馳走になり、

所沢の昔のお話を聞いたりして。

 

 

前回はスカートの裏地のお話がとりとめもなくて、

ぼんやりとしかお話しできなかったので、

本日は図も描きましたので、

多少わかりやすいかな…?

 

 

 

基本的に裏地パターンは120㎝巾のひと丈で取れるように

作成します。

ストレート系など、分量の多くない表パターンは

同じで良いので問題ないですね。120巾ひと丈で取れます。

それ以外の一般的ギャザースカートなど。

特に裏地に特殊な役割

・ボリュームUP

・チュールなどで裏地カラーをデザインとして考える場合。

など、裏地にデザインのポイントがあったりする場合は除きます。

 

120巾ひと丈でパターンを引く場合は

前中心で輪にして、

後中心で接ぎます。

 

パターン寸法的にはこんな感じですね。真ん中です。

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丈はスカートの上がりで断ち切りにします。

裏地の裾の縫い代は3㎝。三つ折りで1.5㎝巾ステッチ始末にします。

スリットを入れる場合は丈は関係なく、

エストから50㎝~55㎝のところがスリット止まりとします。

膝で裾回り120㎝あればOKです。

 

 

 

エストは表ウエストに合ってなくても、

タックで調節すれば良いですね。

裏地のウエスト部分は基本的にタックにします。

 

総ゴムの場合は表裏ウエスト寸法が合っている方が

縫いやすいので、

ここはひと丈にこだわらず、

表パターンと同じにしたほうが良いかも、ですね。

 

型入れは右の図になりますが、

きちんと並ばなくても、

ずらして差し込みます。(下の図)

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 右がひと丈で取った場合。

左はもう少し分量が多い場合に差し込みをする場合です。

 

 

 

 

左の図はきせの縫い方のお勧めです。

きせ部分の縫い合わせや

三つ折りをする場合、きせ分がずれてしまって、ちょっと面倒です。

このように縫い合わせ部分は元の縫い代(1.5㎝)に戻すと

縫いやすいと思います。

 

 

表と同じパターンにしない場合の参考にしてくださいね。

 

 

 

 

次はティアードやフレアーの場合です。

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左がティアードスカートです。

エスト寸法を合わせて、1段目の脇を延長します。

 

 

 

 

右は分量の多い場合のフレアースカートです。

この場合はフレアーをたたみます。

たたむ分量は決まりはありませんが、

だいたい10㎝を2ヶ所くらいでしょうか。

裾回りの半分以上になるようにしたほうが、違和感がないかな。

そのとき、ヒップ寸法に注意です。

ヒップが足らないと大変。

 

 

裏型はデザイン、目的、用尺、などで

いろいろと変わります。

 

裾の分量を少なくした場合、

忘れがちなのがスリットをあけることです。

もし、歩くに不自由がなさそうでも、

表地と裏地の寸法に多きな違いがある場合は、

片身で良いのでスリットを入れた方が良いです。

 

 

ごちゃごちゃと書いてしまって、

かえってわかりにくくなってしまったような気が

しないでもないです…。

 

こうでなければならない、という裏地はないです。

 

夏物で、薄生地でギャザーたっぷりのスカートを作りたい!

その場合「裏地も同じにするの?」

それは「そんなことないですよ」

と言う事です。

 

縁の下の力持ち的役割の裏地です。

 

腰回りの体形をカバーしてくれることもあります。

例えば綿ローンなどで作る、

エストヒップが体型に合うシルエットの場合。

裏地が腰回りを安定してくれます。

 

 

 

「ミセスのスタイルブック」に製図は掲載されていても、

裏地や芯貼りなどは描いていなかったような気がします。

(JK、コートは芯貼りが重要です)

 

パターンにも縫製も正解はないです。

この方法が最適であろう、

と言うものはあります。

ホームソーイングでは

その時その時に合った方法でやっていけば良いと思います。

 

 

今回、この裏地の付け方が

参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

では。

本日もありがとうございました🍡