パターンテキスト比べ。「誌上パターン塾」VS「服飾造形講座」
こんにちは!
自力できちんと基礎からパターン学習をしたい。
と考えたとき、
テキストとしては何が良いでしょうか。
「はい!パターン学習始めます!」
と言うのは服飾専門学校の学生さんでない限り、
一般人には少し無理があります。
なぜかと言うと、
目的が違うからです。
専門学校の学生さんは将来アパレルで服作りの職に
就くために勉強します。
あれはしたくない、とかは許されないので、
好きか嫌いか関係なく、
パターンに関してはいろいろな手法や展開を
ひとつひとつ学びます。
さて、趣味で好きなものを自分のために作る大多数の方。
いやいや退屈な、作りたくもないパターンを引くでしょうか。
そこが難しいところです。
以前に書いたように、
①市販パターン利用。
②雑誌などの実物大パターンを写す。
③囲み製図
④原型利用
という順番に進んでいくと、無理なく深めていくことができる。
と言うのがNAVIの考え方です。
今回はどの段階でどのテキストを利用すれば良いのか?
を考えてみました。
自力でパターンを作成したい!
と考え始めるのは、①と②では飽き足りなくなった方が多いです。
市販されているパターンも雑誌も同じようなデザインなので、
もう少し自分に合うものを作りたいな~。
でも原型を基にしたパターンは難しそう。
とか思っている方が、
テキストを頼りにそのテキストどおりにやってみるのも、
意義があると思います。
そこで手に入れやすい専門的なテキストとして、
広く愛されている「誌上・パターン講座」と、
一般書店での取り扱いはないですが、
ネットで通販できる、
同じ文化系の「服飾造形講座」を比べてみることにしました。
比べるアイテムが違っているので申し訳ないです。
「誌上・パターン塾」は全部で5シリーズあります。
トップス(シャツブラウス)もスカートもだいたい同じ内容です。
まず、原型からのシルエットの違い、パターン展開の方法や
身頃と袖の関係や基本的な部分的パターン作成など。
スカートで言うと、ここに載っているパターンをすべて
理解すれば、基本を押さえることが出来ます。
トップスや他のアイテムについても同じことが言えるでしょう。
これで基本のスカートはOKでしょう。
こちらは「服飾造形講座」の方です。
目次の一部です。
造形講座、と言うだけあって
部分的に割合詳しく説明があります。
縫製の方法も載っています。
絵が昭和の戦後そのまま臭がありますが、
そこはあまり気にしないでください。
<所感>
***誌上・パターン塾***
「誌上・パターン塾」は書店にもありますので、
手に取って確認ができます。
わからないところがあったら見る。
のではなく、実際に作ってみると良いです。
好きなものを作る目的では無く、
パターンとは何か。
ということを全タイプを通して知識として、知ることが出来ます。
種類は
・トップス
・スカート
・パンツ
・ワンピース
・ジャケット、コート → NEW!
があるようです。
地道に、コツコツ、パターンの知識を得たい方。
原型作成くらいは出来る方。
パターン写しから脱却したい方で、
基本のパターンを知りたい方にお勧めです。
これらの知識が入れば、「ミセスのスタイルブック」の製図が
出来るようになるでしょう。
***服飾造形講座***
ひとつのデザインに対して詳しくパターン、
縫製方法までが解説されています。
パターンの構造や、補正の仕方など、仮縫い、
各種部分縫いなど、
1冊で服作りの基礎、応用などが示されています。
これはある程度服飾の知識があったほうが良いかも知れません。
「誌上・パターン講座」より踏み込んだ内容ですので、
「ミセスのスタイルブック」などでパターンを引いている時に、
わからない部分があったら、
解説が掲載されているかも知れないので、
それで確認する、と言った副読本的な使い方が良いと思います。
「ミセスのスタイルブック」では各号で何がしかのパターン講座
であったり、縫製方法であったり、生地の知識などの
講座がされています。
これらをまとめたものがこの「服飾造形講座」と言えるかも知れません。
ある程度自由に服作りが出来るようになったとき、
不明なところを確認するために、このようなテキストが1冊あれば
心強いですね。
いかがでしょうか。
テキストって何が良いのかわからないですよね。
「誌上・パターン講座」は購入しても、
どのように使うのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは好きな服を作るための
その前段階の「パターン知識」を得るためのテキストです。
これらの理屈を理解して
応用として好きなデザインのパターンを引く、
という順序になります。
テキスト選びの参考になれば幸いです。
では。
本日もありがとうございました📚