囲み製図の引き方① プルオーバー後ろ身頃ー1
こんにちは!
2月になりましたね。
まだまだ寒いですが、そろそろ春に向けて
何か制作モノを考えていきましょう。
今年はパターンの説明に力を入れて行きたいと
思ったりします。
パターンの教室は個人レッスンのみにしましたので、
(以前からそうなんですが…)
人数が限られてしまいます。
午前はレッスン、午後は制作活動にあてているので、
できるだけブログで何か伝えることが出来れば良いなぁ、
と思うのであります。
パターンの進化形は、
①市販のパターン
↓
②雑誌などのパターンを写す
↓
③囲み製図
④原型利用
といった段階で進むのが順当に学んでいけるのでは
ないかと考えます。
市販のパターンや雑誌の実物大パターンには
丁寧な説明がありますので、そのとおりに作れば
着れるものが出来上がります。
初心者の方はこれで服のパターンや、縫製の種類などの
経験を積んでいきます。
それらが飽き足りなくなったら、
自力でパターンを引く、という期が熟したと言えるでしょう。
囲み製図はある程度洋裁がわかる方が対象ですので、
製図を見て縫製仕様などを理解する必要があります。
縫い代などもどれくらい付けるのか、自分で判断します。
ステッチ巾など書き込んでありますので、
それらで判断するのですが、
迷うこともあります。
その場合は生地とも相談して
そのデザインに合う縫製を想定して決めます。
これまでの蓄積がそれらの判断材料となりますので、
いろいろ縫ってみる、というのが一番ですね。
本日は③の囲み製図の引き方をやっていきます。
見たとおりに引くわけですが、
順番とか、ちょっとしたコツがあります。
初めて製図をする方に、
少しでも参考にしていただければ、と思います。
画像のみですので、分かりにくいかと思いますが
よろしくお願いします。
製図の候補を探します。
囲み製図は「ミセスのスタイルブック」に
毎号ある程度掲載されています。
今回は比較的簡単なトップスを指示通りに引いてみます。
「ミセスのスタイルブック」2018春号からピックアップした
プルオーバーです。
これです。
かぶりのシンプルなデザインです。
パターンと画像からわかる情報を確認します。
・袖にボリュームがあり、カフスがリボン結びになっています。
・袖口開きは「いってこい開き」になっています。
・肩巾は肩が落ちるデザインで、その分袖山がかなり低めです。
・袖山にギャザーが入るので、袖巾は広めです。
・後ヨーク切り替えで、後ろ身頃は後ろ中心にBOXプリーツが
入っています。
・後衿ぐりにスリットがありますが、
もしかすると必要がないかも知れません。
(開きがなくてもかぶれそうです)
・裾は後ろがやや長くなってします。
・サイズはバストにゆとり分が記入してありますので、
体型に合わせて、調節ができます。
画像で気に入ったものを見つけたら、
パターンのページを見て、
どのようなパターンと仕様になっているのかを見ます。
上記のように概略を理解できれば、OKです。
パターン=縫製指示書になるので、
パターンが理解できなければ、
縫製も難しいでしょう。
道具は前にもご紹介した、これらのようなものがあれば良いですね。
今回はすべてを使用しました。
パターン用紙は今回は方眼紙ではなく、
白紙を使用しました。
方眼紙の方が寸法をとったり、直角とかが楽です。
でも、
基本は白紙ですので、
今回は久しぶりにこっちを使用しました。
引く順番は
トップスの場合は後ろ身頃から引きます。
まずはこちらから、ですね。
一番最初は赤の点から始めます。
製図の記号は本を見て理解しておきましょう。
・後ろ中心で着丈を引きます。
・赤点から直角に線を引きます。(肩の案内線になります)
・後ろ中心の着丈線から指示の寸法のところで直角にバストライン、裾線を引きます。
次に
赤点から後ろ下がり分をとります。
通常の後ろ下がりは2㎝くらいです。
これが着丈の起点となります。
このパターンは着丈の起点より3㎝うしろのくりが深い、ということになります。
肩の案内線から指示通りに肩線を引きます。
衿ぐり線はこれを引いてからになります。
後衿ぐり線を引きます。
いい感じのカーブを合わせます。
こんな感じでしょうか。
まだこれしかご案内できないのに、
時間が来てしまいました。
続きは次回です。
先が長くなりそうですが、
パターンを自力で引いたことがなく、
引いてみたい、と思われる方は
頑張ってご覧いただくと幸いです。
けっこう詳しくやっていきます。
すべてのトップスに通じることも多いですので
よかったら参考になさってくださいね。
では。
本日もありがとうございました🐯