なびの洋裁教室ブログ

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CHINA備忘録㉓ 列車の旅。

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(基本的な緑の火車開封から上海へ向かいます。初めてのお出かけ。うれしくてうれしくて、

 満面の笑みです。この時に利用したのは軟臥です)

 

中国で汽車(列車)は火車と言います。

ホゥォチャー(四声は ⤴ → )が一番近いかな。

 

NAVIの知るところでは

種類は4つ。

・軟臥 (4人の個室)

・硬臥 (3段寝台、開放的)

が寝台車です。

・軟座(高級な指定席、特急みないなもの)

・硬座(普通車、昔の国鉄時代の気動車みたいなもの→知ってる?

この2つが座席車です。

 

軟臥は一番高級で、日本人など外国人がよく利用します。

お金持ちの中国人も乗っています。

 

硬臥は一般的中国人(中級レベル~高級レベル)が利用します。

軟座は主に近距離(かなぁ、長距離は乗ったことがないので)を

利用するお金持ち用です。

 

硬座は一般庶民が乗ります。座席が直角で向かい合わせに4人と

6人の座席があります。6人座席の真ん中に座ると地獄です。

 

ひとつの列車に硬座~硬臥~軟臥が連結されていて、

値段や乗り心地に差がありますが、

当たり前ですが、同じ時刻に到着します。

硬座の車両が一番多く、次に硬臥、軟臥が1両とか、

少なかったように思います。

 

これは硬座です。

南陽市から南召駅までの2時間乗りました。

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混んでいなかったので、写真を撮ってもらう余裕があったようです。

これは6人座席(並んで3人座り)ですね。

まわりの人がすぐに話しかけてくるので、

混んでいなければほのぼのしています。

 

硬座にはあまり乗りませんでした。3回くらいでしょうか。

一度南召から鄭州まで6~7時間利用したことがあることを

以前書きましたね。

混んでいたので地獄でした。

一般庶民は寝台車は高いのであまり利用せず、

2日だろうと3日だろうと、

この硬座に座って眠って過ごします。

NAVIには無理。

 

 

 

これは軟座列車です。2階列車です。

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北京から天津までの2時間利用しました。

向かいの座席にはアメリカ人(と思われる)の女性が乗っていました。

なぜアメリカ人とわかったか、と言うと、

彼女はハガキを書いていて、

宛先に「美国」と漢字で書いていて、

アメリカ人が漢字を書くという事に、ちょっと驚いたので。

アメリカは中国語で「美国」と言います。

乗り心地は快適です。

外国人が多いのでそんなにうるさくも、臭くもないのが良いところです。

北京から天津まで130元(当時のレートで1300円くらい)でした。

雲陽の鄭星さんのお給料の半分ですね。

 

画像はないですが、

鄭州から洛陽まで軟座に乗ったことがあります。

きれいで、空いていて、そこは良かったのですが、

車内ににんにく臭が充満していて、吐くかと思いました。

 

軟座はそんなに利用しなかったかな。

 

 

次は軟臥ですが、NAVIが撮った画像がありません。

一番よく利用したのですが…。

外国人は一般的に寝台車はこれを利用します。

2段ベッドの4人制で扉があります。

知らない人と個室で寝る、と言うのは

ある意味ちょっと怖いかも、です。

NAVIは幸い、怖い思いをしたことはありません。

 

中国人でもこの軟臥に乗る人は、かなりのお金持ちと思われます。

お金持ちなんですが、

ほとんどすべての中国人の靴下に穴があいていて、おかしかった。

中国の靴下って、強度が弱くてすぐに穴があきます。

日本の靴下は履きまくって擦れても、

けなげに細い糸が破れを防いでいるものですが、

中国の靴下にはその細い糸が編みこまれていないようです。

 

乗車すると乗務員がやってきて、

切符と身分証明書(パスポート又は居留証)を提示して

チェックを受けた後、切符を預けるシステムです。

このチケットは降車する前に返してくれます。

列車は夜中とかヘンな時刻に到着することも多いので、

寝ている時は起こしてくれますので、

安心して寝ることができます。

 

トイレは…まーー使った人によりますね。

枕木が見えるようなボっトンもいいとこのトイレで、

やっぱりゆれるので的を外す人が多いんですよ…。

乗務員はほとんど掃除してくれません。

おまけに停車駅の前と発車後20分くらいづつは

トイレに鍵がかけられてしまい、

使用できなくなります。

 

お弁当なども売りに来ます。

 

なんせ場合によっては何日も乗ることになるので、

食料や飲料は持ち込むか、車内販売、食堂を利用します。

また、

駅に着くと物売りの人がなんかかんか売りに来るので

それを買う手もあります。

夏場は丸のままスイカを持ち込んで、

水分補給をするひともいました。

 

快適かどうか?って?

 

う~~~ん。

 

プライベートな空間は一切ないので、

一目を気にせずに生活する感覚で過ごせば、良いです。

時間がたっぷりあって、

何もすることがないので、

当時は本を読むか音楽を聴くか寝るか、みたいな感じですね。

 

 

そして

うごめく中国人の神髄、硬臥です。

 

と言っても、寝台車に乗ることができる人民ですので、

けっこう上級人民です。

その下の層は硬座に乗っているか、バスを利用します。

 

硬臥にいる人々は中流から上流に分類される層でしょうか。

 

このような上級とか、分類とか、日本ではほとんど言いません。

日本人はそんなに差がないですから。

(もちろんボンビーやオカネモチはいますが)

中国は貧富の差がすごいです。

貧民は半径1キロの範囲でしか生活が出来ないので、

外国人の目に触れることはないでしょう。

その貧民が都会の工場に出稼ぎに行くときは

バスか硬座を使うと思います。

たまに、山のような汚い荷物をかかえた汚い人が

上海の駅前に集団で荷物の山を築いて、

そこで寝ていたりします。

汚い、といっても上から目線で軽蔑して言っているわけではありません。

むしろ、そういう出稼ぎの農民を差別するのは

中国人同士なんです。

NAVIは田舎に住んでいましたので、

中国のそういった人民の姿をよく目にしました。

 

基本的に下層であっても上級であっても

(要するにおカネを持っているかいないかの差ですが)

中国人は中国人でさぁ。

 

下層(に見える)の人民は見るに堪えないところがありますが、

硬臥に乗る人民は見ていて面白いと言えます。

 

硬臥の様子。

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ベッドは3段で開放的です。

カーテンなどは通路にもありません。

右側の窓には小さな椅子とテーブルがあって、

外の景色を見ることが出来ます。

 

3段ある中で、一番快適(もしくはマシ)な段はどれでしょう?

 

1段目は一番開放的で揺れが少なく、テーブルも付いています。

が。

昼間の時間は上の人が降りてきてベッドに座ってくるので、

自分のスペースではなくなります。自由に寝ころぶこともできません。

 

3段目は天井がせまってきて、寝る以外に起きて何かを

することが困難です。ゆれも気になります。

はしごの上り下りも危険です。

 

そこで2段目です。

3段目ほど圧迫感がなく、

1段目のようにスペースを奪われることがないので、

座ったりもできるし、なんとか自分の生活を守ることが出来ます。

 

グループで3段とかとるなら、1段目が良いですが、

ひとりなら2段目がお勧めです。

 

ここでの列車生活は、皆さまきままに過ごしていて、

いぎたない感じではありますが、

中流~上流の中国人の姿を観察できるので

中国生活に慣れたら硬臥利用をお勧めします。

 

トイレには期待してはなりません。

軟臥よりひどくなります。

洗面所も数が足りないのでなかなか顔を洗うことが出来ません。

 

ある日の朝。

途中の駅で15分くらい停車時間があったとき、

乗客が線路の脇にあった水道で歯みがき粉を垂らしながら

歯みがきをしていましたっけ。中国人て、歯をみがく時、

口を開けながらだらだら歯みがき粉を垂らすんですよね。汚い。

 

よく列車の窓を開けていると窓からう〇こが飛び込んでくる、

みたいな噂がありましたが、

トイレの構造上、ありえるかも、と思います。 

まあ、しぶきくらいはありそうですが、

そこまでの速度は出していないので大丈夫と思います。

(保証はしません)

 

 

新疆の方からチベットのラサまで

西蔵鉄道が開通したと聞き、

いつか乗ってみたいなぁ、と思いましたが、

この地方は中共のせいで悲惨なことになってしまったので、

多分、もう行くことはないでしょう。

………………。

 

 

車窓から。

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このような景色が多いです。

風景を見ていると、中国的音階の

「た~りらりらりら~~♪」という音調がホント、ぴったりなんです。

 

 

 

 本日はここまで。