裏毛のワンピース① めずらしくワインカラーで。
こんにちは!
昔、グラフィックデザイナーの友人が言っておりました。
「服に比べるとグラフィックは予想と出来上がりの誤差が少ない」
彼女はアパレルデザイナーからグラフィックに転向したのです。
まだPCが普及する前の事で、切り貼りして原画を作成していた頃です。
確かに、
未だに予想と出来上がりがピッタリ!ということはありません。
作成したものを(たとえ出来が悪くても)ほどんどUPしていますが、
作る前はけっこうドキドキしたり不安だったりします。
流石に見せられないほど予想と現物が違ってしまうことは
ありませんが、
ここをこうすればよかった、とか。
ほとんど毎回あります。
アパレルでの仕事の場合は、
修正をして、(与えられた条件で)完璧な状態で世に出るよう
精進するのですが、
考えてみれば、ホームソーイングは
究極の一発勝負かも知れません。
いろいろ考えを張り巡らして、
その時に考えうる「完璧」を目指すのですが、
つい妥協とかしてしまって、
完璧とはいかないですね~。
それでも
あれこれ考えて、上手に出来上がった時はうれしいです。
イマイチだったりしたら、
できればすぐに作り直したいくらいですが、
そうもいかず、また次に行くのであります。
考えてみれば、わかっていたらおもしろくないかも知れません。
わからないから、次こそは!
と思うものなのかも知れませんね。
こんなことをあらためて思ってしまったのは、
今制作中のリバーシブルコートで迷っているからかも知れません。
最初は漠然としたイメージがあっても、
いざ、となると迷いが出るのですね。
いつもこんなもんです。
恐れずにどんどん作って行きましょう!
というわけで、
今回は裏毛ニットのワンピースです。
少し前に同じような黒の裏起毛でワンピースを作りましたね。
今回は似ていますが同じではありません。
前のシルエットは肩がセットインでAラインです。
袖パフはそれなりの分量です。
今回は肩をドロップさせてゆったりとしたシルエットです。
最近はそれ用のパターンを引かず、
なんらかのパターンをアレンジして使うことがあります。
今回はブラウスのパターンを利用して、
必要なものはその場でじかに線を引きます。
これは丈を伸ばしてワンピース丈に直引きしているところです。
この元の袖パターンは袖口がシャーリングのフリルです。
フリル分を無くします。
直線なら折って終わりですが、カーブですので
チャコペーパーで写すことにします。
自分の爪でなぞるか、またはルレットで写します。
チャコはペーパーは100均のもの。
片面です。各色入っていて、けっこう便利です。
裁断が出来ました。
衿と袖口布は前回のワンピースと同じで共布です。
今回の生地はよくトレーナーやパーカーの素材に使われています。
裏起毛の方が温かいですが、そのかわり長く着れますね。
今回もできるだけロックで縫います。
次回から縫いに入って行きますね。
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<オキザリス>
花びらが閉じています。
開きました!
冬に貴重なあざやかなピンクのオキザリスです。
日にあたっていないときは花びらが閉じていて、
日にあたるとあかざぐるまのようにみるみる開きます。
夏は影も形もありませんが、毎年必ず芽が出てくる宿根草です。