CHINA備忘録⑧雲陽での生活環境。
NAVIの住んでいた部屋は、工場敷地内の
工場長(社長)のおうちの2階にありました。
2階と言っても、工場んちは工場より下がったところにあり、
NAVIの部屋は工場から見れば1階になります。
NAVIの部屋の断面図
この家の窓はすべて北向きで、
どちらかと言うと夏に涼しく冬に寒い向きになっています。
NAVIの部屋の窓からは工場3方から見下ろされている構図になり、
工場の喧騒がモロに聞こえてきます。
赴任初期は工場が忙しく、24時間操業していて
明るくて眠れないし、うるさいし、
夜は朝まで大音量で聞きたくもない音楽を流されて、
全く持って、気が狂いそうになりました。
NAVIの部屋は3部屋で、
執務室(使わなかったけど一番広い)
あと寝室、キッチンとバスルームがありました。
キッチンは元々は寝室で、
NAVIが自炊をしたいという希望を言ったら、
キッチンに作り替えてくれました。
鄭星さん監修のもと、作ってくれたキッチンです。
板は現地の特産品の大理石を使用しています。
水道の出る流しがあり、プロパンガスのガスコンロがあります。
鄭星さんの理想のキッチンだそうです。
玄関、と言うか
ちょっとした廊下があり、
お洗濯ものはそこで干します。
ここはサンルームみたいな感じで、冬は唯一日の当たるところ。
左下は工場長んちの庭で、右側がNAVIの部屋です。
後のドアが玄関です。もちろん土足厳禁です。
CHINAではブルーやグリーンの窓ガラスが多用されていて、
NAVIの廊下の窓もブルーなのであります。
現地の人はお布団を干す習慣がないらしく、
NAVIが窓から布団を干すとびっくりしていました。
土埃がすごいので、確かに干さない方が良いかも知れません。
寝室は12畳くらいあり、広さがあるので
ほとんどそこをワンルームみたいな感覚で使っていました。
ただ風通しが悪く、日もささず
赤い絨毯(薄い)が敷かれていましたが、
絨毯の下はいきなりコンクリートなので危ない感じでした。
テレビと机の前で。
ベッドや机、椅子など家具はひととおり用意されていました、
NAVIはソファが欲しかったので、現地で購入し、
ダイニングの小さな丸テーブルなども購入しました。
電化製品は、テレビと洗濯機と冷蔵庫があって、助かりました。
テレビはほとんど見なかった(天気予報だけ)のですが、
洗濯機や冷蔵庫を自力で買った隊員もいるので、
電話もあったし、
赴任先はNAVIのために精一杯の用意をしてくれて
いたと思います。
電化製品で購入したのは、
いずれも北京での購入ですが、
電気炊飯器とステレオを買って持って行きました。
すべて日本のメーカーのものです。(今はなきSANYOとか)
あと活躍したのがオーブントースターの大きいものです。
それと電熱器ですね。
冬場は電気敷毛布(発火したけど)が必需品でした。
寝室にはなんとクーラーがついていました。
これら電化製品はあるにはあったのですが、
問題は電気があるかどうか?であります。
例えば、炊飯器にお米を入れて炊き始め…
途中で停電。
な~んてことがしょっちゅうあると、
やっぱガスだね。
ということで、鍋でご飯を炊くことを覚えるのであります。
しかし、このプロパンが危険な代物で、
元栓を開けるとシュ~~~とガスが漏れてくるので、
いつも爆発しないよう祈りながら、細ーく細ーく開けて使うのであります。
鄭星さんがいろいろ手伝ってくれて、
丸太のまな板を持ってきてくれました。
直径50㎝、厚さが20㎝くらいの、ホントの生木で、
いったいどうやって洗うのよ?
と聞いたら、
洗わないよ、包丁でシャーッとするだけ。
とか言って度肝を抜かれました。
とても使えないわ~、と思っていたら、
次の日、でっかい芋虫が丸太からはいずり出てきて、
そこで丸太のまな板を捨てました。
鄭星さん、ごめんね。
生活編続く。