なびの洋裁教室ブログ

自由に簡単にお洋服を作りたい!お気に入りの生地がカタチになっていくワクワク感を体験してくださいね。

文化式原型(旧)を使って自由にパターンを引く。

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こんにちは!

 

 

本日はパターンの引き方です。

文化式原型は主に「ミセスのスタイルブック」をバイブルにして

せっせとパターンを引かれている方もいらっしゃると思います。

 

原型+雑誌でパターンを引いていると、

なかなかそこから抜けだせないのではないでしょうか。

 

今回は原型を使って、絵に描いたブラウスを引いてみます。

部分的にしか表示出来ないので、

何をやっているのかわからない箇所も多々あるかと思いますが、

なるべく文章での説明も書いていきますので、

お付き合いのほど、よろしくお願いします。

 

正視に耐えないひどい絵型ですが、これを作ろうと思います。

ちょっとたフレンチスリーブにギャザーたっぷりのフリル袖をつけます。

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あらかしめ、寸法の目安は決めておき、実際に引いてみてから

変更もアリ、ですが、

バストや肩幅などは途中で変更すると、他に影響してしまうので

なるべくきっちり決めておきましょう。

丈関係はまあ引きながらでも間に合うときは間に合います。

おおまかな寸法や展開図を頭に入れて、

後は手が動くままに進めて行きましょう。

 

まずは後ろ身頃から引きます。

 

原型を写します。バストラインは必ず入れて下さいね。

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原型には主要の上がり寸法も書き入れておくと、

作図のときの寸法感覚が育ちますのでよろしく。

 

 

作図の1歩は丈を入れます。

着丈と上がり丈というのは違います。

着丈は首のぐりぐりから裾まで。丈の基本になります。

原型では後ろ衿ぐり中心のところですね。

このブラウスの着丈は65㎝です。上がり寸法は3㎝下げましたので

62㎝になります。

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丈を決めるときは、上衣の場合、ヒップがかくれるかどうか?

で決めると良いです。

エストからヒップの一番太いところまではだいたい20㎝です。

すっぽり隠したい、又はウエストにINして納まりの良い寸法は…?

今回は後ろはそのままオーバーで着て、前裾をINすると予測して、

ちょっとだけ長めの65㎝にしました。

前裾をINする場合、脇にスリットがあると便利なので、

スリットを作ります。

 

寸法は基本的にはメジャーを使います。

定規でも測ることがありますが、目盛りを読んでいると

時間がかかるので、ぱっと見でわかるメジャーの方が早いですよ。

 

次は衿ぐり行きま~す。

 

後ろ中心から衿ぐりの開きを好きな寸法で決めます。これは12.5㎝です。

横に広げた分、後ろ下がりが上がってしまうので、

2㎝以上下げます。

これは3㎝下げました。

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後衿ぐりを引きます。

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肩線からそのまま伸ばし実際の肩巾をとり、そこから袖丈として10㎝取りました。

8㎝でも、15㎝でも、取った寸法が肩から下がるフレンチ袖の長さになります。

10㎝取ったところから袖下めがけて20㎝取ります。

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 なぜ20㎝なのか?

これは経験値ですね。

 

フレンチ袖口は開きすぎると脇がガバガバと見えてしまいますし。

普通の袖口と同じですと窮屈に見えることがありますが、

これもデザインによります。

カジュアルですとこんなもんかな?と。

ドレッシーですと、もうちょっとだけせまくするかも。

 

 

20㎝取ったところからバストラインに平行に線を引きます。

この線がこのパターンのバストラインになります。

後ろ身頃のバストは26㎝にしました。

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バストの26㎝の脇から直角に裾に向かって脇補助線を引きます。

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こちらは袖ぐりです。

袖先から直角に線をてきとうに引いて、

袖下の位置を確認して、それなりの線を引きます。

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それなりの~と言われても…  でしょうが、

これらのフレンチスリーブ関係の袖ぐりは肩巾に影響されるので、

今回はこのようになりますぅ  という事です。

 

 

袖ぐりの寸法を測っておきます。カーブはメジャーを立てて測ります。

これはフリル袖のギャザー分量を決めるときに必要です。

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衿ぐりや袖ぐりなど、あとで必ず必要になる寸法はささっと測っておきます。

 

次は脇です。

 

脇のラインは少しだけAラインにしたいので、

まぁ…  3㎝ぐらい出すか!  と言う感覚でやります。

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裾脇は直角にして、自然に消します。

スリット寸法を決めて、スリットに関する情報を書き入れます。

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これで後ろ身頃が引けましたので、

輪、とか地の目、パターンの名称、縫い代や始末の情報などを書き入れます。

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さて、このような感じでパターンを引いていくわけですが、

実際に作ってみないとわからないことはたくさんあります。

生地によっても違ってきますし、

良かれと思った寸法や分量も「あれ?」

てなことは日常茶飯事のことでございます。

 

はじめて自力でパターンを引く場合も

不安がいっぱいと思いますが、

何回も作ってみて、経験を重ねることでしか進歩はない、

ということでございます。

 

とにかく、やってみてください。

 

 

次回は前身頃です。

 

 

 

***本日のビスコーニュ***

 

 

 

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綿麻のバラ

 

 

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では。

本日もありがとうございました🏠