パターンのおもしろさ。ストライプシャツ①
こんにちは!
昨年くらいの「ミセスのスタイルブック」に掲載されていたシャツです。
前回、こういう雑誌を参考にすると、
パターン魂みたいなのが薄まってしまう主旨をぼやいてしまった
のですが、
今回もまたまた「ミセスのスタイルブック」からピックアップ。
これは作ってみたい!という方がいらっしゃって、
フムフムとパターンを見たところ、
あれ?どうなってるの? と、
ひとめでは理解不能。
これはアカン!と思い、
NAVIも気になるデザインだったので、
作ってみることにしました。
こういうやつです。
脇にあるストレートタックがどうなってるの?と。
タックの中にタックが入るのか?
と思っていたら、ピンポン!でした。
後ろ身頃と袖は特に変わった部分はないので、
前身頃のみ展開します。
これは新原型を使用します。
やっぱ、この原型は使いづらいです。
肩のダーツと前身頃の胸ダーツがけっこう強烈です。
このダーツたちをあちこちにゆとり分として散らすのですが、
この展開が初心者の方には手強いようです。
前身頃はそのままのダーツですと胸がボコッと出てしまいます。
今回のは平面的なデザインですので、ダーツ処理は
そんなに神経を使わなくて良さそうです。
前身頃を引いたら
透ける紙を使って展開していきます。
タック分を切り開きます。
切り開く基点を目打ちで押さえて、
タック分を開きます。
タックを開いたら、出来上がりの縫い代とかの線が
変化するので実際にたたんだり折ったりして修正します。
タックの上がり線を写します。
写したらタックをたたんで、
上がり線を書き込みます。
たたんだタック分を開いて、
実際のパターンに写します。
裾にもタックがあります。
タックの方向がこんな感じなので、
タックをたたむと角っぽくなりますので
つながりよく裾線を引き直して、タックのラインも書き直します。
この辺はタックやら、ダーツの基本ですね。
展開後の前身頃のパターンがこちらです。
やはりここはストライプで作ります。
パターンが出来ましたので、
裁断をしていきます。
これは「取り」があまり良くないです。
仕方ありませんね、デザインのポイントが地の目にありますので。
こちらは後ろ身頃です。
このパターンは実際に引いてみたら、
特に難解ではありませんでした。
脇にタックが入るのはときたまあります。
でも、タックの中にタックが入っていて、
その中に入るタック分はすでに展開前のパターンに組み込まれている、
というのが、一般的ではなかったのでぱっと見でわかりませんでした。
なぜ、タックの中のタックが必要なのか?
最初は????だったのですが、
モデルさんが着ているページの説明文を読んで判明しました。
「ストライプを様々な角度で云々…」とあったので、
そうか!切り替えではなく、タックをたたむことで
ストライプの方向を変えたのね。と理解しました。
上部のバイヤスから深いタックを境に縦ストライプになっています。
縦ストライプにするための助けとしてのタックの中のタック、
という理解でOK?(う~ん…そうでもないような…)
あと、このパターンの袖口カフスまわりの指示は19㎝でした。
開きもないのに19㎝、しかも7分袖。
手がスポン!と入らないので24㎝上がりに変更しました。
本日はパターンでちょっとわかりづらいお話だったかも知れません。
でも、
このように、理解不能そうなパターンもやれば出来る!(かも)
次回は縫って行きますね。
***<本日のビスコーニュ>***
プロヴァンス風。
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では。
本日もありがとうございました🐦