ニットのセットアップ。スカートの縫製編。
こんにちは!
昨日はロックの糸替えで終わってしまって、ごめんなさい。
今日は縫いの方をやっていきますね。
ニットにもいろいろありますが、
今回みたいなちょっと厚地タイプや
例えば裏毛や裏起毛みたいなトレーナー素材も
同じに出来ますのでやってみてくださいね。
工程はちょーシンプルです。
1、脇を縫う
2.ウエストと裾のロックをする。
3、ゴムを接いで輪にする。
4、ウエストを縫う。
5、裾をまつる。 以上!
さっそく縫いに入ります。
1、脇を縫います。
今回はロックのみ。2本針4本糸です。
家庭用ミシンの場合は本縫いとジグザグで始末します。
ニットの縦地の目を縫う場合は、ほんの少し引っ張り気味に
するとつれなくてきれいな縫い目に上がります。
2、ウエストと裾にロックをかけます。
伸ばさないよう注意~。
直線ミシンに移ります。
3、平ゴムを1㎝重ねて輪にして接ぎます。
ゴムの用意が出来ましたので、ウエストに行きます。
ゴムを入れ込んで縫って行きます。
裏面はこちら。
本体がニットなのでギャザー分が吸収されて、なじんでますね。
巾2㎝以上のゴムを入れるときはこのように、ゴムを入れながら
一度に縫うようにしているのですが、
上手くいかない場合は、ゴム通し口を縫い残して、
後でゴムを入れても良いです。
その場合のゴムの接ぎは、重ねてミシン接ぎをしたほうが
スッキリ上がります。
ミシンが終わりましたので、裾をまつります。
ステッチでも良いですが、危険かなぁと思いまして。
何が危険か?て?…… 伸びるんです。
それと、直線ミシンで伸びないように縫ってしまうと、
歩いた時に糸をブチってやってしまう危険があるので、
生地にうまいこと言いながら、
(伸びないでね~。でも歩くときは伸びてね~)
この辺が専用のミシンではない辛さですな。
総合的に考えて、生地をなだめながらのまつり始末となりました。
スカート、完成です。
裾が少しビロってますが、折るだけで伸びるせいと思われます。
お許しください…。
ニットと布帛のパターンの違いはですね。
ニットは基本、前後が同じです。
もちろん衿ぐりとか、デザインラインの違いはありますが、
布帛のビミョーな前後差はほとんどありません。
袖ぐりカーブも袖のカーブも前後同じです。
ニットでもカット&ソーンのように、布帛と同じに作るものは
ありますが、だいたい今回のような
ラフなパターンでOKと思います。
ミシンも専用のミシンではなくても
縫えるものはかなりあります。
そこで糸ですが、
なびはニットも普通のポリエステル糸を使います。
一般にはレジロンとか、ニット用のミシン糸を使用しますが、
レジロンもそんなに伸びるわけではありません。
例えば、シャッペスパンとレジロンの伸び率を見ても
レジロンにそこまでの伸縮性はありません。
違うのは、レジロンは切れにくく強いです。
エッフェルというニット用の糸もあります。
使ったことはないのですが、これは良く伸びると聞きます。
糸を揃えるのも大変です。
以前縫製工場で、ニット専用ではない工場はどのように
ニットを縫っているのか?聞いたところ、
上糸はポリエステル糸、下糸にウーリー糸を使っている、と聞きました。
ほーほー、ということで、なびも真似しています。
なので今は
・良く伸びる生地で、多少伸びないと糸切れ注意なデザイン=ロックのみ
・そんなに伸びなくても良い生地、デザイン=本縫いとロック。
というやり方で糸はほとんどポリエステル糸、たまにウーリー糸。
でやっています。
布帛用糸はポリエステル糸50番でほぼ決まり!なのですが、
ニットはケースバイケースでやっております。
縫ってみて、縫い目やその他の感触を見て決めます。
糸に伸びてもらうより、縫い方やミシンの力が大きいと思われます。
明日はプルオーバーの方をやっていきますね!
では。
本日もありがとうございました🍜