ウエストがインベルとゴムの直断ちスカート③
こんにちは!
今日はボディではなくて、
生きた人間に着てもらいましたよ!
やっぱり動きがあると良いですね~。
ちょっと子供っぽいデザインですが、
デザインより縫製を重視してくださいませ。
スカート本体とウエストベルトを
これからくっつけていきます。
スカートの前ウエストにギャザーを寄せて
前ウエスト部分と合わせます。
後ウエストはそのまま合わせます。
縫っています。
縫えました。
次にゴムを前ウエストの両端に縫い付けます。
こんな感じですね。
そして、ベルトを内側に折って、
先ずは前ウエストからたたいていきます。
ゴム部分はゴムを平たい状態でたたいていきます。
少し縫って、ゴムを引っ張って、
常に平たい状態にして縫うと楽々です。
前ウエスト端にコバステッチをかけます。
巾広ゴムは折れやすいので、
後中心に止めステッチをかけます。
(ゴムをよく伸ばして整えて、偏らないよう注意してくださいね)
ベルト通しを止め付けます。
これもゴムの上に縫うので、ゴムが偏らないようにしてくださいね。
ウエストベルトが出来ました。
こちらは後ろです。
次は裾です。
今回はけっこうヘムを取りました。
三つ折りしますが、カーブはPPバンドでなじませて
縫うと楽です。
ウエストリボンを縫います。5㎝巾×180㎝です。
まわりはコバステッチをかけます。
出来ました!
後です。
正面から見た図です。
後ろから見た図。
横から見た図。
着用した図。
***本日のビスコーニュ***
オールドアメリカンなバラ。
************************
では。
本日もありがとうございました🐥
ウエストがインベルとゴムの直断ちスカート②
これは脇です。
こんにちは!
縫製の方法で、全体の行程から各パートの縫い方を
紹介しているのですが、
部分縫いのカテゴリーがあった方が良いかな、と
思うのですが、どうでしょうかね…。
ただ、同じパートでも
生地やグレードによって違ったりするので、
その辺がどうするかな~。
それとも
今後、例えば「シャツ・脇縫い~衿ぐり見返し」とか
見出しで分かるようにしてみようかしら。
今回の場合は
「インベルとゴムのギャザースカート・ベルト通し~本体スカート~
ウエストベルトまで」
となりまして…
長いわ~。
再考します。
ということで、
縫製に入って行きます。
今回のスカートは前回書いたように、
ファスナー開きは無く、
スポン!と着れます。
それではまいりましょう。
これはウエストベルトです。
これはややハリのある芯を縫い代を避けて貼っています。
この生地はやや厚みがあり、
ギャザー分量もけっこうあって、生地の重なりが厚くなると
予測されましたので、縫い代部分は芯を避けました。
市販のインベル芯を使用する場合は、
表側に貼ります。
インベルは最近は普通の芯を貼ることも多く、
その場合は全面に貼ったり、
今回のように縫い代を避けてもOKです。
市販のインベルは巾が決められているので、
自由に使いたい場合は、
バッグ用の芯を利用したりしても良いですね。
でも、普通の芯も全面を貼れば、
けっこうしっかりしますので、試してみて下さいね。
これはベルト通しです。
既製服のベルト通しは専用のミシンで作りますが、
これは手動でそれに似せて作りました。
中縫いして作ってもOKです。
ロックではなく、ジグザグの場合は中縫いの方が良いかも、ですね。
5本分をまとめて作ります。
ロックを上にして三つ折りします。
ロック端をはずさないよう、両端を縫います。
5本にカットします。
では、本体スカートにいきます。
脇です。
縫い代は割りではなく、片倒しにします。
片倒しは軽く、気軽に作りたい場合にどうぞ。
きちんと作りたい場合は割ってくださいね。
ロックしています。
脇を縫ったらあっという間にスカート全貌が見えてきます。
ウエストベルトは縫い代をアイロンで折ってから、
輪にします。
ベルトの見返しになる側(内側)は通常は縫い代を5㎜余分にとります。
普通はそれで良いのですが、
今回はゴム、ということで
ピンを細かく打ちにくいので、
はずしてしまう危険があります。
なので余分を1㎝とって、縫い代は2㎝としました。
(アイロンは1㎝で折ります)
前ウエストのギャザー用捨てミシンをかけています。
今回は真面目に2本かけました。
後スカートウエストにベルト通しを仮止めします。
前ウエストベルトにベルト通しを仮止めします。
ベルト通しはNAVIは基本的にはスカート側に仮止めします。
今回なぜウエストベルトに付けたのか?
ベルト位置は決まっているので、
ギャザーの前ウエストの場合、
位置が流動的になってしまうので、
確実なベルト側に付けました。
それで…
あとから気が付いたのですが、
すべてウエストベルトに仮止めしても問題無かったな、と。
いつもの癖っておもしろいですね~。
これで準備が出来ました。
続きは次回、です。
***本日のビスコーニュ***
リバティとストライプで。
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では。
本日もありがとうございました🌰
ウエストがインベルとゴムの直断ちスカート①
こんにちは!
最近のショップで売っているボトムって、
後ゴムが多くなったな~、と思います。
ボトムはトップスと比べると、
ウエストサイズ展開が必要です。
これがけっこう大変なのは理解できます。
ゴムにすれば許容範囲が広くなって、
大抵の人が着ることができますが。
特にミセスは脇にゴムを入れて、
少しでも融通をきかせるのが普通でした。
このイメージが強く残っていて、
インベルとゴムの組み合わせ = ミセスのボトム
と言う感じで、あまり印象が良くありません。
あ 子供服は後ゴムが当たり前です。
でも。
総ゴムではちょっとね~、という場合で。
インベルでサイズ展開する手間を省きたい。
でも少しでもグレードを上げたい!
と言ったケースでは
前インベル、後ゴムという仕様に落ち着きます。
最近、こういう仕様が若者から年配服まで
浸透してしまっている気がします。
縫製的にはゴム付けとか
思ったより面倒ではありますが、
メリットはファスナー付けがない、ということでしょうか。
着心地はは正直言って、楽です。
前から見ればスッキリしていますしね。
今回はお子様用にも気軽に作っていただきたいな~、
と思いまして、作ってみました。
パターンは作らず、直断ちにしました。
生地はコットンの格子で、
生地巾は変則的な95㎝です。
ファスナー開きが無い場合、
ウエスト寸法にちょっと注意します。
残りの後ウエストは、ゴムを入れます。
前ウエストインベル寸法+後ウエストの寸法(ゴムを伸ばした状態)
=ヒップ寸法以上。
となります。
このスカートの場合は
大きいのでOKです。
脇の傾斜は大体、5㎝~15㎝くらいが作りやすいと思います。
これの傾斜差は10㎝です。
(半身で断ち切りでウエスト35㎝で裾が45㎝となっています)
いつものスカートの引き方でチャコなどで直に線を引きます。
これは色鉛筆で描きました。
お気づきでしょうか。
このウエストのギャザー倍率は2倍です。
ギャザー倍率はお好みですが、
薄い生地でしたらけっこう入れてもOKですが、
一般的には2倍くらいでやめておいたほうが無難です。
もし、生地巾の関係で裾回りをたっぷり取りたい場合は
タックを併用してくださいね。
裁断しました!
これは生地巾が110よりせまかったので、
ウエストベルトやリボンは横地の目で取ったのですが、
まず最初にウエストベルト分を取っておいて、
スカート分を直引きした方が良いと思います。
適当に縫い代込で裁断しました。
前後一度に裁断しますし、少々寸法がアレでもなんとかなります。
ウエスト寸法だけは合わせて下さいね。
総ゴムより少しグレードが高いスカートです。
リボンとかでウエストマークすればバッチリです。
明日は縫っていきますね。
***本日のビスコーニュ***
リバティとバリのイカットで。
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では。
本日もありがとうございました🎀
CHINA備忘録⑪生活の様子ー1。
こんにちは!
少しばかり生活まわりをご紹介しますね。
前述したように、
工場内の工場長(社長)の家の2階で生活しておりました。
広くない工場内で、
息の詰まる生活でしたが、
安全でありました。
裏を返すと、工場外は危険がいっぱい!
着任2週間目にキッチンが完成し、
自炊が可能になりました。
食材は、野菜は道端の露店で、
お肉(豚肉)も路上で買います。
いつも買っていた露店の八百屋さんでネギを買っています。
豚肉はこうして吊られています。
希望の部位は買えません。
500gで160円くらいでした。
大抵、売っている人の指は数本ありませんでした。
豚肉は通年あります。
売る人は半身に真っ二つになった豚さんを
自転車リヤカーで持ってきて、こうした売り場を作ります。
○○g欲しい、と言うと
その場でお肉を切ってくれて、
ひもで縛ってくれます。
裸の肉をぶら下げて帰ります。
牛肉は豚より大きく、夏場は日持ちがしないので、
暑い季節は売っていません。
冬にときたま、売っています。
道の脇でと殺され、解体されます。
鶏肉は5分くらい歩いたところに市場があって、
かごに入った生きている鶏を買います。
羽抜き屋さんがいて、
その人に買った鶏を預けると、
キュっと首を絞めてから、
円錐分離機のような機械に鶏を入れて
羽を抜いてくれます。
ひもで縛って、ブラブラぶら下げながら帰ります。
この鶏はもちろん自力で解体します。
この鶏は運動をし過ぎていたのか、
筋ばかりで…
胸肉しか食べることが出来ませんでした。
ちょっと街になると、鶏肉も豚肉も部位が分かれて売っています。
雲陽はまだまだ原始的でありました。
その後、
NAVIはそのシステムにどうしてもなじめなくて、
1度買ってからは、以後買うことはありませんでした。
野菜は現地で採れて、季節のものに限ります。
冬にトマトやキュウリは売っていないし、
夏もまたしかり。
写真の、左手に鶏、右手にはいんげんの長いものを持っていますね。
夏はこれと冬瓜。それとスイカです。
調味料は、醤油(塩辛い)砂糖、塩、酢、など。
味噌は日本のものと違うので。食べることはありませんでした。
食用油は落花生油が主流でした。ちょっとくせがあるかな。
NAVIのお気に入りは大豆を持参して、
油絞り屋さんに絞ってもらった油です。
ホントの混ざりけのない、大豆油でした。
お米は黄河米という、おいしいお米がありました。
それもそのはず、日本の援助で専門家が指導して
出来たお米だそうです。
玉子を手に入れるのもちょっと苦労しました。
なかなか売っていないので、
見つけた特は必ず買います。
玉子売りです。
鶏卵以外に、あひるの玉子なども売っています。
あひるの玉子は薄青い色をしています。
牛乳は売っていません、
現地では牛乳を飲む習慣はありません。
親切に工場長が近くの牛飼いに頼んで、
生乳を毎朝届けてくれていました。
おいしかったです。
パンは食べることができるレベルのものは
ありませんでした。
気が付いてみると、
欧米の食品がほとんどありません。
コカ・コーラくらいでしょうか。あったのは。
日本ではハウス栽培や発達した物流でモノが豊富で豊かな
スーパーマーケットに慣れてきました。
欲しいものが手に入らない生活でしたが、
少しですが、
人が生きてきた原点を見たような気がします。
ないモノは無いのだ。
郵便局に荷物を出しに行きま~す。
では。
本日もありがとうございました🍉
簡単ストレートスカート④
こんにちは!
今年の夏がほぼ終わったようです。
夏物は袖付けがなかったり、
素材が扱いやすいものが多かったり、
めったに裏も付かないし、
で
ホントにホームソーイングは楽な季節なんです。
秋冬はどうでしょうか。
夏物に比べると、
確かに大変だったり、面倒だったり、
するかも知れません。
でも
ずっとソーイングを続けていらっしゃる方は、
裏付きであったり、
はおりものなど、アウターにチャレンジしたり、
腕を上げるチャンスになるかも知れません。
かく言うNAVIも、
パターンは出来るものの、
縫製はプロではありません。
皆さまと同じで、
趣味に毛が生えた程度でございます。
まだまだ修行中の身ながら、
出来ることをレッスンでお伝えしております。
パターンは縫製がわからないと作ることが
出来ないので、縫製仕様や工程は分かるのです。
しかし
痛感するのは、
いかに実践(縫製)が伴っていないか、です。
アパレルの世界は細かく分業されていまして、
パタンナーでも、縫製が出来るとは限りません。
縫製には縫製のプロがいて、
彼(彼女)に任せておけばバッチリだったのです。
そんな訳で、
人様にお教え出来る縫製能力を持ち合わせているのか、
NAVI自身、疑問を持つに至りました。
パターンは長い修業を経ましたので、
なにがしかの役立つレッスンが出来ると思います。
しかし、縫製は前述したようにもう少し修業が必要です。
こう言った理由で、
しばらく新規のレッスン受け付けは
お休みさせていただきたいと考えました。
既存の方のレッスンはこれまで通り継続させていただきます。
ブログ上で、出来る限りわかりやすいような
かたちで、パターンや縫製をご紹介させていただきます。
すでにレッスンされている方は変わりなく、
楽しくレッスンを続けさせていただきます。
体験レッスンにご参加いただいた方や、
一度でもレッスンを受けられた方も、
変わりなくご予約いただけます。
よろしくお願いいたします。
では。
縫製の続きをやって参りましょう!
ウエストベルトのゴムが入りました。
ベルト通しはウエストベルトとスカートの間に
はさみ込まれていますね。
ベルト通しをゴムの5㎜上に止め縫いします。
ベルト通しが縫えました。よく見ないと分からないですね。
こちらは裏面です。
これでスカートの本体が縫えました。
次はウエストのリボンを縫います。
リボン上がりは4㎝×160㎝です。
真ん中あたりに返し口を縫い残します。
まわりにコバステッチをかけます。
出来ました。
これでミシン作業は終了です。
手作業に移りましょう。
スリット見返し部分は5㎜内側に折って、まつります。
続けて裾をまつります。
奥まつりの方がきれいかも。(これは流しまつりです)
裏地を千鳥掛けします。
裏地と表地を糸ループでとめます。
完成です。
裏面から見た、の図。
正面です。
横から見た、の図。
後ろ姿です。
スリットです。
ひとつ作品を作ると、
ああすればよかった、とか
今度はこうしたい、とか
思います。
こういう、シンプルなパターンの場合は、
色々な生地で試したいな~という欲求が
ムクムク湧いてくるのです。
その実、
別の生地で作ろうかな~と、
生地を選んだりすると、
(同じデザインでは芸が無いなぁ…)と思ってしまい、頓挫。
でも。
ベーシックなデザインでディティールに
変化を持たせたりして、
色々な生地で作ります!
***本日のビスコーニュ***
リバティの和ビスコです。
*************************
では。
本日もありがとうございました🍟
簡単ストレートスカート③
こんにちは!
この画像を見ると、
まともなスカートに見えますね!
なんだか安心しました。
総ゴムって、やっぱり手抜き感があったり、
きちんと感を出すのが難しい感じかな?と思っていたのですが、
最近は巾広ウエストベルトの流れで、
6㎝レベルのゴムが使用されていたりして、
ゴムがデザインのポイントになっていたりします。
なので、今のトレンドに少し参加しております。
さて、総ゴムとは言え裏地も付いています。
これから表と裏地を合わせていきましょう。
表スカートがカタチになりました。
裏地と見返しを縫っています。
上部の角は切り込みを入れます。
上部は続けては縫えないので、
後中心の縫い代ははねて、後中心ギリギリまで縫います。
スリットの裾です。
額縁始末、又は中縫いをします。
NAVIは中縫い派です。
余分な縫い代はカットします。
スリット部分クリア、です。
次はウエストです。
まず、表と裏のウエストを止め縫いします。
ベルト通しを仮止めします。
こちらは後ろです。
ウエストベルトを輪にして、上がり線をアイロンで折ります。
ひとまず縫えました。
1.5㎜でステッチをかけます。
ゴムを輪にします。
ゴムを入れて、落としミシンをかけます。
ゴムが入りました。
実はですね…。
総ゴムでこの仕様はちょっと苦労しました。
ゴムを入れて、表から落としミシンをかけるのですが、
ピン打ちが出来なかったので
ベルトの裏面を落としそうで大変でした。
なので、このスカートは裏付きなので、
ウエストベルトと裏を接いだほうが楽そうです。
次回作る時はこの方法にしますね。
***本日のビスコーニュ***
出ました!ゴブラン織りです。
****************************
では。
本日もありがとうございました🐊
簡単ストレートスカート②
こんにちは!
総ゴムながらも、エレガントなスカートです。
これはシャリ感のあるポリエステル生地ですが、
いろいろな生地で試してみるのも面白いですね。
綿生地でしたらツイルとか、薄手のチノクロスとかいかがでしょう。
もう少し季節が進んだら、
薄手のウールとか。
定期的に素材を変えて作ってみましょうか。
さて、縫製です。
手順を簡単に言うと、
1.裏地を縫う。
2、ベルト通しを作る。
3、表スカートの後ろ中心と脇を縫う。
4、スリット見返しと裏地を縫う。
5、表地と裏地を止めステッチし、ベルト通しを仮止めする。
6、ベルトを付ける。
7.ゴムを輪にしてウエストに入れ込みながらベルトを縫う。
8、裾始末をする。
9、リボンを作る。
スリットの見返しと裏地を縫う部分が
ちょっと面倒と思われるかも、ですが
もっと簡単に!
と言われる方は、GU方式でスリットの開き止まり
から5㎝上くらいで切っても大丈夫です。
それでは縫っていきますね。
裏地の後ろ中心です。
縫い代は1.5㎝ですが、5㎜のきせをかけるので
1㎝のところを縫います。
こちらは脇です。後ろ中心と同じように縫います。
縫い代にロックをかけます。
縫い代のきせがの開かないよう、
止めステッチをかけます。
裾を三つ折りします。15㎜巾です。
裏地が縫えました。
次はベルト通しです。
これでなくても、脇に糸ループを付けてもよいですね。
片方の端をロックします
ロックを上にして、3重にします。
止めステッチをかけます。
5本切ります。
こちらは表スカートです。
後中心をスリット止まりまで縫います。
こちらは脇です。
ロックをかけます。
これはスリット部分です。
スリット部分を表から見ました。
本日はここまで、です。
***本日のビスコーニュ***
POPな感じで。
***********************
では。
本日もありがとうございました🍇